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タイヤコード・産業用コード製品のアジア・インド地域のグローバル生産販売体制スタートについて【東レ】
2015年3月11日
東レハイブリッドコード㈱(英文名:Toray Hybrid Cord, Inc. 、略称:THC、本社:愛知県西尾市、社長:松村正英)は、東レ中期経営課題“プロジェクト AP-G 2016”の「アジア・アメリカ・新興国事業拡大(AE-Ⅱ)プロジェクト」の一環として、2015年度よりアジア・インド地域のグローバル生産販売体制構築による海外事業展開をスタートします。
第1ステップとして、東レグループ海外製造会社およびアジア・インドの有力メーカーを生産拠点とし、2015年4月にタイの東レグループ海外商事会社TITH社(Toray International Trading (Thailand) Co., Ltd.)にハイブリッドコード部を設置、10月より日系のお客さまの海外工場を主体に高機能産業用繊維補強材(タイヤコード:タイヤ用繊維補強材、産業用コード:自動車ホース・ベルト用繊維補強材など)の販売活動を開始します。
また第2ステップとして、2年以内を目処にアセアン地域にベルト用繊維基材等の製造子会社を設立し、商品の拡充を図る計画です。
アジア・インド地域の自動車生産台数の増加により、同地域におけるタイヤコード・産業用コード需要量は年率4~5%増加すると推測され、当社は、(1) お客様のグローバル調達対応(同一品質製品の国内外一括購買)、(2) 生産拠点のBCP対応(国内外多拠点生産)、によりサプライヤーとしての責任を果たすことを目的に海外進出します。
タイヤコードは、当社の要素技術・生産技術のライセンスによりアライアンス締結したアジア・インドの有力タイヤコードメーカーを生産拠点とします。また産業用コードは、東レグループとして国内外一貫した生産販売の拡充を図るべく、東レ本体、タイの東レグループ海外製造会社ラッキーテックス社(Luckytex (Thailand) Public Company Limited)、当社の3社で連携をとり、ラッキーテックス社においてコード生産設備の増設を進めながら生産を行います。
販売先については、日系のお客さまを主体としたアッパーミドルの市場をターゲットとします。
そのアジア市場規模はタイヤコードで17万トン/年、産業用コードで1万トン/年の合計18万トン/年であり、販売目標は国内外合わせて、2018年度に1万6千トン/年(2014年度対比+40%)、2020年度には2万トン/年(同+75%)を計画しています。
なお当該グローバル生産販売体制計画で使用する原糸については、タイヤコード用ポリエステル原糸は、原則過去東レが製糸技術をライセンスしたアジア・インド地域の有力原糸製造会社品を使用し、産業用コード原糸は、東レ原糸活用を主軸に 一部海外ライセンス先からの供給も受けることとしています。引き続き東レGで原糸品質競争力・コスト競争力強化を図り、原糸~高次加工の品質・品位一貫競争力強化に努めます。
この海外事業展開により、当社は日本とアセアン地域の2拠点(タイヤコードは3拠点)に生産基地を保有することになり、お客様へのグローバル供給体制を確立いたします。今後はより一層、東レグループ及び海外有力メーカーとの連携を深化させ、国内外のお客様のニ-ズに対応した製品の供給体制や新規商品開発を充実させて参ります。
ご参考 : 会社概要
東レハイブリッドコード㈱(英文名 : Toray Hybrid Cord, Inc.、略称 : THC)
本社所在地 : 愛知県西尾市上矢田町神明寺3番地 〒444-0394
代表者 : 代表取締役社長 松村 正英
資本構成 : 東レ㈱ 100%
事業内容 : タイヤコード、産業用コード、カーペット用パイル糸、その他産業用製品(カットファイバー、溶剤ディップコードなど)の
生産販売
Toray International Trading (Thailand) Co., Ltd. (略称 : TITH)
本社所在地 : 9th Floor, Unit A, Bubhajit Building
20 North Sathorn Road, Silom, Bangrak, Bangkok 10500
代表者 : President Narong Lertkitsiri (ナロン ラキッスリ)
資本構成 : 東レインターナショナル㈱ 69.5%、東レ㈱ 30%、Toray International Singapore Pte. Ltd. 0.5%
事業内容 : 東レグループ製品の販売(タイを中心とするASEAN市場向け)、ASEAN地域でのアパレル生産拠点の開拓・育成
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