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ターボチャージャの生産累計台数5,000万台を達成【IHI】
2015年1月29日
IHIは、このたび、ターボチャージャにおいて、IHIグループグローバル拠点での生産累計台数5,000万台を達成しました。
当社の車両過給機事業は、1959年に旧石川島芝浦タービン㈱ 木曽工場(現、㈱IHIターボ 木曽工場、長野県木曽郡大桑村)で製作したターボチャージャR形が、日野自動車の大型トラックおよび大型バス用ディーゼルエンジンに搭載されたのが、車両用としての量産の始まりとなります。
このR形は、舶用に開発されたターボチャージャを転用し、気動車や建設機械など産業用エンジンに供給していたものが、車両用として採用されたものです。量産を開始してから約20年間は、産業用およびトラック向けに納められ、1976年に生産累計台数が10万台に到達しました。
1981年に自動車専用のターボチャージャを開発し、世界で初めてオートバイに搭載されたのと同時に、乗用車にも対象が広がりました。それに先立ち1980年には、アメリカに合弁会社を設立し、海外生産を開始。1986年に、グローバルで生産累計台数100万台を達成しました。
1994年には欧州市場においても合弁会社を設立し、さらにはタイ、中国にも生産拠点を設立、世界規模で事業展開を図り、2001年に生産累計台数はグローバル1,000万台を達成しています。
現在、IHIグループでは世界6カ国(日本、ドイツ、イタリア、アメリカ、タイ、中国)で、軽自動車向けの小型からバス・トラック向けの大型まで、幅広いニーズに応え多種多様なターボチャージャを生産・販売しています。近年は、排ガスのクリーン化、低燃費、走行性の向上に加え、ガソリンエンジンのダウンサイジングを目的としたターボチャージャの搭載などにより生産台数は大幅に増加し、2014年末に生産累計台数5,000万台を達成するに至りました。
ターボチャージャは、各国の環境規制強化を受け、エコデバイスとして更に注目度が高まっており、世界におけるターボチャージャ市場は、現在の3,000万台超から2020年には5,000万台を超える見通しです。
IHIグループでは、2015年度に生産を開始する韓国および、欧州、中国、北米において生産台数増加などにより、現在の年産700万台から2020年には年間生産台数1,000万台を計画しており、今後も、高い信頼性を有するIHIグループの開発・生産技術により、グローバルに生産・販売活動を展開していきます。
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