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積層型リード付コンデンサ:ハロゲンフリー対応の一般用FGシリーズと車載用FAシリーズの開発【TDK】
2015年1月27日
● ハロゲンフリー対応
● 幅広い定格電圧範囲(6.3~630V)と静電容量範囲(1pF~100μF)
● 車載用はAEC-Q200準拠、150℃保証
TDK㈱(社長:上釜 健宏)は、ハロゲンフリー※対応の積層型リード付コンデンサの一般用FGシリーズと車載用FAシリーズを開発し、2015年4月より量産開始することを発表します。
当社では、環境負荷が少なく、ライフサイクルに配慮した製品の開発を進めています。このたび、積層型リード付きコンデンサの外装樹脂部に難燃化剤として含まれていたハロゲンを使わない製品を開発し、同製品のラインアップを充実させました。
一般用FGシリーズは、定格電圧範囲が6.3V~630V、静電容量範囲は1pF~100μF、車載用FAシリーズは定格電圧範囲が25V~630V、静電容量範囲は100pF~22μFを実現しました。さらに、車載用FAシリーズは、AEC-Q200に準拠するとともに、NP0特性とX8R特性それぞれで150℃高温保証製品を幅広くラインアップしました。
近年、自動車の安全性や快適性の向上が進む中で、搭載される小型モータの数は1台に100個以上となっています。これらの小型モータのノイズ対策では、積層型リード付コンデンサが溶接やかしめ等の方法で広く活用されています。当社は、今後ますます増える小型モータのノイズ対策のニーズに、充実のラインアップで貢献します。
※塩素、臭素 : 各900ppm以下、合計1,500ppm以下
用語集
・ 積層型リード付コンデンサ : MLCCにラジアルリードを取り付け樹脂封止した製品
・ NP0特性 : 温度特性 -55~+150℃(25℃基準)、容量温度係数0±30ppm/℃
・ X8R特性 : 温度特性 -55~+150℃(25℃基準)、容量変化率±15%
主な用途
・ 車載用各種モータのノイズ対策
・ キーレスエントリーなどの共振回路
・ スイッチング電源などのバイパスコンデンサ、平滑コンデンサ、など
・ スナバ回路
・ PFC入力フィルタ
主な特長と利点
・ ハロゲンフリー対応
・ 定格電圧6.3V~630Vの充実したラインアップ
・ 1pF~100μFの幅広い静電容量範囲
・ 過酷な温度環境にも耐えられる150℃保証
・ 車載用FAシリーズはAEC-Q200準拠
主な特性
*シリーズ名の3桁目が1の場合はリード間隔2.5mm、2の場合はリード間隔5mm
*シリーズ名の3桁目が1の場合はリード間隔2.5mm、2の場合はリード間隔5mm
生産・販売計画
・ サンプル価格 : 個別対応
品名により異なりますので都度お問い合わせください。
・ 生産拠点 :中国
・ 生産予定 : 800万個/月(当初)
・ 生産開始 : 2015年4月
TDK㈱について
TDK㈱(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主な製品としては、各種受動部品※(製品ブランドとしてはTDK、EPCOS)をはじめ、電源、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等があります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。
2014年3月期の売上は約9,800億円で、従業員総数は全世界で約83,000人です。
※ 主な製品は、コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ)、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等です。
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