リアル開催

2025.6.6

13:00 - 18:00

品川シーズンテラスホール 〒108-0075 東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラスタワー棟 3F

第3回 FOURIN世界電動車カンファレンス
地政学リスク対応でBEV化に濃淡、SDV対応は待ったなし

バッテリー、SDV、eAxle、中国、インドの専門家が電動車の将来を展望

第二期トランプ大統領の下、米国はパリ協定からの離脱とBEV優遇策を停止。世界最大の電動車市場を形成した中国でも、最大市場規模を持つC/Dセグメントにおいて2024年初からPHEVがBEVの販売を上回り続けています。欧州は輸入拡大を続ける中国製BEVにダンピング関税をかけたものの、中国製BEVの市場侵蝕に歯止めをかけられていません。日本車が強固な市場基盤を持つ日本やASEAN地域では、ICE車やHEV中心だった市場でも、BEVやPHEV販売が着実に拡大しつつあります。

地域・国により濃淡が目立ち始めたBEV市場ですが、確実に言えることは、BEVで先行するTeslaや中国新興BEVメーカーが、中国や無関税で輸出可能なオープンマーケットで圧倒的価格競争力と収益力で市場シェアを拡大し、さらにそれら先行BEVメーカーが自動運転やSDV導入において既存OEMに対する競争優位を獲得しつつある点です。

国や地域によって異なるエネルギ―・電源構成、自動車ライフスタイルの違いを考えると、カーボンニュートラル実現への道のりが国や地域によって異なることは必定。当面は、BEVを中心にした電動化、PHEVを加えた電動化、HEVを中心にした電動化、低炭素燃料を使った低燃費エンジン再強化を目指す国の併存は避けられません。

今年で三回目となります、FOURIN世界電動車カンファレンスは、濃淡が明確になりつつある世界の電動車市場分析とともに、新興BEVメーカーが先行するSDV化の動きについて、各専門分野のスペシャリストと弊社調査担当による報告とパネルディスカッションにより皆様ととも電動車競争の現状把握と将来を展望します。電動車市場の現状について見識を深め、マルチパスで進む電動化と待った無しで進むSDV化に備える機会としていただければ幸いです。

セミナー概要

タイムテーブル



12:00 会場



13:00 主催者挨拶
開会挨拶

久保 鉄男 氏 (株式会社フォーイン 代表取締役社長)



13:10 講演①
高まる地政学リスクに対処したサプライチェーンの構築
〜対政府渉外とサプライチェーン連携が事業の成否を左右する〜

バッテリー事業を取り地政学リスクがエスカレートする中、マルチチャネルサプライチェーンの構築が不可欠。
バッテリーエコシステムを俯瞰するブループリントに基づき、コスト競争力と地政学的安全性を両立させたサプライチェーンの構築が重要。
また、柔軟かつスピーディーに変化に対応できるかが鍵となる。

仲西 延人 氏 (パナソニック エナジー株式会社企画センター 政策渉外部 部長)



13:55 講演②
100年に一度の自動車産業革命『最終章』:
SDV化により2030年には新しいモビリティの世紀を迎える

〜国内自動車産業の現状課題と、今後国際競争力を獲得する戦略とは?〜

SDV化は車両性能の向上や自動運転技術の進展に欠かせない要素であり、今後の競争力拡大と売上向上に直結します。そのSDVの実現には、統合ECU (最先端SoC)や車載OSの開発、OTAによるソフトウェア更新、大規模データ収集と生成AIの活用が極めて重要であり、米中欧では既に商用化し急成長しているOEMもいくつか出てきています。
ここでは、SDV技術の指数関数的成長を利用し、日本企業が世界市場で優位性を獲得する道筋を示します。

野辺 継男 氏 (名古屋大学 モビリティ社会研究所 客員教授)



14:40 講演③
車両電動化に貢献するデジタルエンジニアリング最前線
〜開発プロセス および車両熱マネジメントにおけるソリューション〜

電動化およびソフトウェアデファインドビークルに代表される新たなモビリティ進化に対するデジタルエンジニアリングを通したソリューションについてご紹介します。特に差別化技術の一つである「車両熱マネジメント技術」を如何に効率的に かつ ユニークな製品として作り上げていくか。といった趣旨の元、そのためのモデル化・シミュレーション手法を中心にお話を進めさせていただきます。

南 克哉 氏 (アンシス・ジャパン株式会社自動車部門技術マネージャー)



15:20 休憩
コーヒーブレーク



15:45 講演④
中国BYD/吉利/小米等中国OEMの競争力
〜世界のOEMが脅威と感じる中国OEMの実力を徹底分析〜

世界OEMが中国のOEMを脅威と感じる理由を深掘りし、具体的な事例を通じてその実力を明らかにします。例えば、BYDの低コスト要因や、吉利のブランド統合戦略、小米のデジタル技術の進展等が挙げられます。また、中国政府の支援が各社の成長を後押ししている点にも触れ、今後の競争環境と市場展望についても分析します。

周 錦程 氏 (株式会社フォーイン 取締役 中国部部長)



16:30 講演⑤
インド電動二輪車産業の現状と競争焦点
〜激化する価格競争がもたらす弊害と代替燃料車との競合〜

インドでは、2024年に電動二輪車販売が前年比33.6%増の115万台となり、過去3年で100万台増加しました。政府のEV補助金が減額される中、好調な需要が持続しているのは、収益性度外視の過激な販売競争によるものです。
本講演では、こうした状況に加え、インド政府の電動部品国産化の強化、電動化と並行して推進するバイオエタノールやバイオガスなど代替燃料の製造・普及策を踏まえ、今後の競争焦点と二輪産業の将来を展望します。

前田 偉康 氏 (株式会社フォーイン 取締役副社長)



17:20 討論
パネルディスカッション
「地政学リスク対応でBEV化に濃淡、SDV対応は待ったなし」


モデレーター 東 尚史 氏 (株式会社フォーイン 専務取締役)



18:30〜 懇親会
ネットワーク懇親会 (会場:品川シーズンテラス カンファレンスC)


セミナー講師

  • 仲西 延人 氏
    仲西 延人
    パナソニック エナジー株式会社
    企画センター 政策渉外部 部長
    1997年、松下電器産業株式会社(現パナソニックホールディングス株式会社)入社。空調事業、白物家電事業を経て2007年より電池事業に従事。その後、約12年間の海外勤務(東南アジア、中南米)を経て2022年よりパナソニック エナジー株式会社にて政策・渉外を担当。
  • 野辺 継男 氏
    野辺 継男
    名古屋大学
    モビリティ社会研究所 客員教授
    IT企業でPCやビデオストリーミング・TV会議システム等を開発後、オンラインゲーム会社を設立。2004年から国内OEMにてEVを中心にIoT化を推進し、2011年GSMA賞受賞。2012年から米半導体企業でCASE全般を開発推進、並行して名古屋大学で自動運転の調査研究に従事。IEEE等で講演多数、政府委員歴任。2024年、中国でSDVに関する書籍(共著)を出版。
  • 南 克哉 氏
    南 克哉
    アンシス・ジャパン株式会社
    自動車部門技術マネージャー
    自動車技術会伝熱技術部門委員会幹事
    過去20年以上にわたり、自動車OEMにて多岐にわたるシミュレーション技術を駆使したパワートレイン開発に従事し、特に熱マネジメント技術においてはICE車からEVまでの開発経験を持つ第一人者としてリーダー的役割を果たしてきた。現在は、世界最大独立系CAEソフトウェア企業であるアンシス社の自動車産業向け技術責任者として、日本地域OEMおよびサプライヤーにおけるカスタマーサクセスを担っている。
  • 周 錦程 氏
    周 錦程
    株式会社フォーイン
    取締役 中国部 部長
    2005年に名古屋大学修士卒、同年フォーイン入社、2011年「FOURIN中国自動車調査月報」編集長、2018年中国調査部部長、2020年取締役。「世界自動車産業の2035年電動化競争」、「中国における48Vシステムの進展状況」、「宏光MINI EVの低コストインパクト」、「中国電池交換・BaaS市場展望」、「BYD(比亜迪)ベンチマーク」等の多数調査を担当。
  • 前田 偉康 氏
    前田 偉康
    株式会社フォーイン
    取締役副社長
    1996年フォーイン入社、1999年から2006年にかけて「FOURIN海外自動車調査月報」や「世界自動車 統計白書」等の編集長を歴任。2007年海外営業部長。2017年に企画調査部へ異動し、個別調査に加え、電動車や新規事業など様々な調査レポートを担当。2024年に副社長就任。学んだことは「視点変わればすべて変わる」、「情報は恣意的につくられる」。

開催概要

主催
株式会社フォーイン
開催日時
2025年6月6日  13:00 - 18:00
開催場所
品川シーズンテラスホール
〒108-0075 東京都港区港南1-2-70
品川シーズンテラスタワー棟 3F
受講料
55,000円(消費税込)

ご注意事項

  • 定員(100名)に達し次第、締切ります。
  • オンデマンドの配信はいたしません。
  • オンラインは1ID 1名様のみの参加に限ります。
  • コンサルタント、メディアなど同業の方のご参加はお断りします。
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【お問い合わせ】
株式会社フォーイン 営業部
〒464-0025名古屋市千種区桜が丘292
Tel: 052-789-1101 Fax: 052-789-1147
Email:info@fourin.jp

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Tel: 052-789-1101 Fax: 052-789-1147
Email:info@fourin.jp

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