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超低消費電力の高精度オペアンプの新ファミリを発表【オン・セミコンダクター】
2014年12月19日
広い動作温度範囲で高い安定性が必須となる、工業、消費者向け、ワイヤレス、IoT、自動車分野での高精度アプリケーションに最適な、ゼロドリフト、低電圧の新アンプ
高効率エネルギーへのイノベーションを推進するオン・セミコンダクター（Nasdaq: ONNN）の日本法人オン・セミコンダクター㈱（本社 東京都台東区、代表取締役社長 雨宮 隆久）は、手頃な価格の高精度CMOS演算増幅器（オペアンプ）ファミリを発表しました。このファミリはフロントエンドアンプ回路とパワーマネージメント設計に向けにゼロドリフト動作と業界最高レベルの静止時電流を提供します。新製品NCS325とNCS333は、産業用途、白物家電、テレコム、ウェアラブル、モノのインターネット（IoT）、テスト装置、計測機器のアプリケーションをターゲットとしたオペアンプ・デバイスで、モーター制御フィードバックと電源制御ループの精度を高めることにより、全体的なシステム効率を向上させます。これらのデバイスを補完する新製品として、自動車用NCV333（AEC-Q100グレード1）オペアンプも発表しました。この製品は、パワートレイン、ブレーキ、電子パワーステアリング、バルブ制御、燃料ポンプ、燃料噴射装置といった車載アプリケーションにおいて同様の機能を提供します。
周囲温度および30nV/℃のオフセット温度ドリフトでの最大10マイクロボルト（µV）の入力オフセット電圧のような高いDC精度パラメータを備えることで、これらのアンプ装置は、フロントエンド・センサー機能でのローサイド電流検出と差動電圧の測定に極めて最適化されたものになっています。ゼロに近いオフセットに加え、温度範囲での電圧変動が最小であることで、幅広い動作温度範囲にさらされる際のシステムの効率が確保され、複雑なソフトウェアのキャリブレーション・アルゴリズムは不要となり、より管理がしやすい設計と長い製品寿命が可能になります。
NCS325およびNCS333は、レール・トゥ・レール入力出力を有し、1.8〜5.5ボルトの低電圧動作に向けて最適化されており、3.3ボルトにてクラス最高の静止時電流（それぞれ21µA、17µA）を実現します。350キロヘルツ（kHz）の利得帯域幅で動作し、0.1ヘルツ（Hz）から10 Hzの範囲において 1.1µVに下げる超低ピーク・トゥ・ピーク・ノイズを実現します。
オン・セミコンダクターのIC製品担当副社長のサイモン・キートン（Simon Keeton）は次のように述べています。「これらの新しいデバイスは、業界トップクラスのアナログ性能を有する高精度オペアンプを提供することで、当社のお客様のプロジェクトの厳しい目標に適合し、エネルギー効率の高い最終設計を求める業界の需要に応えることができます。設計者はこれまでもゼロドリフトの高精度オペアンプを望んでいましたが、そのようなソリューションは従来コストが高いため、実装を妨げていました。当社は、このオペアンプ製品ファミリにより、高精度製品の価格を手頃なものにしました」
価格およびパッケージ
NCS325は、3mm×1.5mmの、5ピンTSOPのパッケージで提供されます。3,000個単位の単価は0.35ドルです。NCS333は、1.5mm×3mmのSOT23-5パッケージもしくは2mm×1.25mmのSC70-5パッケージで提供されます。3,000個単位の単価は0.5ドルです。
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オン・セミコンダクターについて
オン・セミコンダクター（Nasdaq: ONNN）は、グローバルな省エネルギー実現のためデザインエンジニアを強化し、エネルギー効率のイノベーションをリードしてまいります。オン・セミコンダクターのエネルギー効率の高い、パワー＆信号制御、ロジック、ディスクリートおよびカスタム・ソリューションの包括的なポートフォリオは、自動車、通信、コンピューティング、民生機器、産業用機器、LED 照明、医療機器、軍事/航空宇宙および電源アプリケーションにおける特有な設計上の課題を解決します。オン・セミコンダクターは、北米、ヨーロッパ、およびアジア太平洋地域の主要市場で、対応力、信頼性に優れた、世界クラスのサプライ・チェーンと品質保証体制、および製造工場、営業所、デザイン・センターのネットワークを稼働させています。詳細については、http://www.onsemi.jpをご覧ください。
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