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自動車向けトランスミッション用「新リテーナープレート付き玉軸受」を開発【日本精工】

2014年12月12日

日本精工㈱(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、自動車向けトランスミッション用に「新リテーナープレート*付き玉軸受」を開発しました。
本製品は、プレス機でリテーナープレート内径部に突起を成形させ軸受に固定することで、自動組立てを可能としました。またエンジントルクの増大や多様なプレート形状にも対応できる構造であり、トランスミッションの小型・軽量化、高機能化に貢献します。
NSKは、本製品の売上として2018年に10億円を目指します。

*リテーナープレート : シャフトと軸受の軸方向への動きを抑制するため軸受をプレートで固定するもの。

開発の背景

新興国、欧州を中心にマニュアル・トランスミッション車、デュアルクラッチ・トランスミッション車が今後も増加傾向です。これらに使われる軸受には、シャフトの支持剛性向上及びトランスミッションの全長を短縮化するため、リテーナープレート付き玉軸受が増えています。

従来のリテーナープレート付き玉軸受は、軸受、リテーナープレート、止め輪の3部品を手動で組み立てるため、生産性向上が課題となっていました。また、エンジンの小排気量化とこれに伴うターボ化による軸受への荷重増大、加えてトランスミッションの小型化やレイアウト多様化への対応が課題になっていました。
NSKは、以下の優れた特長を持ったリテーナープレート付き玉軸受を開発し、生産性の向上と、エンジンの出力増大や様々なレイアウトのトランスミッションへの対応を可能にしました。

本製品の特長

1. 自動組立て化可能
止め輪に代わって、プレス機でプレート内径部に突起成形させ軸受に固定することで、自動組立てが可能になりました。

2. エンジントルクの増大に伴うトランスミッションギア荷重増加に対応
止め輪溝が不要になることで、外輪段部の形状を最適化し、強度を高めることで、より大きな荷重に耐えられるようになりました。

3. 多様なプレート形状に対応
プレス機にて成形させるプレート内径部の突起を最適な位置に配置し軸受とプレートを固定することで、プレート形状の自由度が増し、様々なレイアウトのトランスミッションへの対応が可能になりました。

製品の効果

本製品は、トランスミッションの小型・軽量化、高機能化に貢献します。



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