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製品の設計・開発期間を短縮するカーオーディオ用プロセッサを発表【STマイクロエレクトロニクス】
2014年11月14日
カーオーディオ製品に幅広く付加価値を提供する新しいプロセッサ
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーで、車載インフォテインメント用半導体の主要サプライヤであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、次世代のカーオーディオ用プロセッサを発表しました。実績のあるオーディオ用システム・オン・チップ(SoC) STA1052をベースに開発された新ファミリ Accordo2(STA1095)は、ハードウェアとソフトウェアを非常に高いレベルで統合しており、付加価値の高い製品の開発期間を飛躍的に短縮することができるソリューションです。
Accordo2は、顧客における部材コストの最小化に加え、ミドルウェア、メディア・プレーヤ、オーディオ・コーデック、サウンド・エフェクト処理を含む独自のソフトウェア・ターンキー・ソリューションにより、製品開発期間の短縮を加速させます。さらに、同ファミリ内の多くの製品は、アプリケーションの拡張性を有しており、基本的なカー・オーディオからネットワーク接続型カーオーディオやディスプレイオーディオに至るまで、あらゆる設計に対応することができます。一方で、あらゆるケースで同一のハードウェアならびにソフトウェア・アーキテクチャを再利用できるため、設計コストが大幅に削減されます。
STのインフォテインメント・ビジネス・ユニット ディレクターであるAntonio Radaelliは、次の様にコメントしています。「Accordo2ファミリは、最小限の部材コストと最短期間で独自製品の開発を可能にするプラットフォームを提供します。Accordo2におけるハードウェアとソフトウェアの統合は、卓越したレベルの創造性を実現します。STのリファレンス設計を『カット・アンド・ペースト』して修正するだけで、迅速に独自ブランド製品の開発が可能になります。」
Accordo2は、ARM(R) Cortex(R)-R4コア(32bit、動作周波数:最大600MHz)を搭載しており、メディア管理、通信およびオーディオ・デコーディングの全ての役割を果たします。フラッグシップ製品のSTA1095には、リアルタイムCAN / 車載インタフェース処理専用のARM(R)Cortex(R)-M3コアの他、Bluetoothによるハンズフリー通話用の音声増幅アルゴリズムとエコー / ノイズ除去(ECNR)をサポートする強力なデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)が搭載されています。
Accordo2の全製品は、LFBGAパッケージ(361ピン、0.8mmピッチ、16 x 16 x 1.7mm)で提供されます。現在サンプル出荷中で、2015年第2四半期に量産を開始する予定です。価格およびサンプル提供については、STのセールス・オフィスまでお問い合わせください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2013年の売上は80.8億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
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