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ELMS最終戦でレース勝利とタイトル獲得【日産自動車】
2014年10月20日
● 日産エンジン搭載のLMP2マシンがヨーロピアン・ル・マン・シリーズのタイトルを獲得
● GTアカデミー勝者のミゲール・フェイスカは母国ポルトガル戦で見事なLMP2デビュー
● ロシアのGTアカデミー勝者、マーク・シュルツイスキーもエストリルで光る速さを披露
2014年10月19日 エストリル(ポルトガル)
2014年ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)の最終戦、エストリル4時間レースが開催され、日産VK45DE V8エンジン搭載マシンで出走したセバスチャン・ローブ・レーシングがレースで優勝。名門シグナテック・アルパインは、このニスモのチューンによる同日産エンジン搭載マシンでシリーズを制しました。
このヨーロピアン・ル・マン・シリーズは、LMP2のチームにとって最も競争の激しい選手権。今年は5戦すべてで勝者が異なった事実からも、その厳しさがうかがえます。
ルーカス・オルドネス、ヤン・マーデンボロー、ウォルフガング・ライプ、マーク・シュルツイスキーがたどってきたステップに続くように、2013年GT アカデミー・ヨーロッパの勝者、ポルトガルのフェイスカは、LMP2デビューを果たしました。フェイスカは、ニスモアスリートらしく、非常に巧みなレース運びで総合7位でレースを終えました。
プロトタイプカーでのレースは生まれて初めてというフェイスカは、プロフェッショナルのレーシングドライバーなら誰でも誇りに思うダブルスティントを完遂して、その実力を見せつけました。
「素晴らしい経験でした」とフェイスカは述べました。「50ラップ以上を走行し、文句なしに最高のフィーリングでした。レースの中盤から走行を始めましたが、その時にはトップドライバーたちが大勢コースを走っていました。その中でポジションを維持し、いいラップタイムも刻みました。自分のデビュー戦はとても満足のいく内容になりました」
2012年GTアカデミー・ロシアの勝者、マーク・シュルツイスキーはこの4時間レースで、No.28グリーブス・モータースポーツのスタートを務めました。シュルツイスキーは激走を見せて、オープニングラップのうちに7番手から4位に浮上。一時は3位にまで順位を上げた後、GT車両と接触してしまいましたが、将来、ル・マン・プロトタイプレーシングで強豪のひとりとなる逸材であることを見せつけました。
「私にとっては厳しい一日となりました」とシュルツイスキーは述べました。「スタートと序盤は素晴らしい内容でしたが、最終的に自分のミスで表彰台を逃してしまいました。イン側からフェラーリGTを抜きにかかったのですが、芝生エリアに押し出されてしまいました。その後、マシンのバランスを崩し、壁にぶつかるしかなかったのです。これでサスペンションやエアロパーツを破損してしまったので、レースに復帰しても順位を挽回することは不可能でした。いい結果を出してシーズンを終えたいと思っていたので、本当に残念です」
「今日は、日産としてはいい一日になりました」とニスモのグローバルヘッドオブブランド・マーケティング&セールス、ダレン・コックスは述べました。「イベントの主催者は、ファンを楽しませるいいイベントを運営したと思いますし、日産・ポルトガルも充実した試乗イベントをおこないました。ミゲールはLMP2デビューでしたが、彼の先輩ニスモアスリート並みのパフォーマンスを見せてくれました。マークは残念な結果になりました。P2マシンでの速さを見せつけてきたので、今回のことはもう忘れていいでしょう」
「フィリップ・シノーとシグナテック・アルパインのタイトル獲得はお見事でした」と彼は続けました。「フィリップ(チーム監督)はチーム運営の術を心得ていますし、タイトルの勝ち方というものを改めて見せつけてくれました。もちろん、日産のエンジンを使って、です!」
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