ニュース

メキシコでの樹脂コンパウンド拠点の新設について【東レ】

2014年10月1日

東レ㈱(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)はこの度、米国子会社のToray Resin Co.(略称TREC)と共同で新会社Toray Resin Mexico S.A. de C.V.(略称TRMX)を設立し、メキシコ合衆国における樹脂コンパウンド事業の開始を決定しました。今回の新設によりTRMX は、日系エンジニアリングプラスチックメーカーとしてメキシコで初となる樹脂コンパウンドの自社生産拠点となります。TRMXは、東レが本年100%子会社化したラージトウ炭素繊維の世界最大の供給メーカーであるZoltek Companies, Inc.のメキシコ工場内に年産10,000トンのナイロン及びPBTの樹脂コンパウンド設備を導入し、2015年2月からの稼動を目指します。これにより、既存のTRECインディアナ工場と合算した米州での生産能力は、年産34,000トンまで拡大します。

メキシコは広範な自由貿易網や大市場である米国に隣接する地理的優位、充実したインフラ網を背景に米国をはじめとした各国への輸出製造拠点として経済成長を続けています。基幹産業である自動車生産も2010年以降好調な米国需要を背景に急成長し、今後も高い成長が期待されていますが、近年では当社樹脂製品の主要なお客様である自動車関連メーカーの新規進出の動きも活発となっており、東レは、当地において樹脂コンパウンド事業の製造・販売拠点を設立することで、成長する当地域で増産を続ける自動車用途及び産業用途への供給体制の強化と新規需要の開拓を図ってまいります。

TRMXの設立により、東レグループは日本、中国(深セン、蘇州、天津、成都)、タイ、マレーシア、インドネシア、韓国(2015年度稼働予定)、米国、メキシコの8ヶ国、11拠点に自社コンパウンド拠点を持つこととなり、現地生産によるタイムリーな供給ときめ細かいサービスを提供してまいります。またヘッドクオーターである日本をはじめ中国、タイ、マレーシア、米国には高度な開発・評価機能を備える樹脂テクニカルセンターを併設しており、これら東レグループ各拠点の一層の連携によってグロ-バルにソリューションを提案し、お客様満足度の向上と東レグループ樹脂コンパウンド事業の拡大を図ってまいります。

東レは、現在推進中の中期経営課題“プロジェクト AP-G 2016”における成長戦略の一つとして、北米をはじめとする成長著しい国や地域で積極的に事業拡大を図る「アジア・アメリカ・新興国事業拡大(AE-II)プロジェクト」を推進しています。今回のメキシコにおける製造・販売拠点設立はこのAE-IIプロジェクトの一環であり、米国・メキシコにおける樹脂コンパウンド事業拡大の中核として位置づけ、ナイロン、PBTをはじめ高機能エンジニアリングプラスチックメーカーとしてグローバル供給力を高め、同地域での揺るぎない地位を確保します。東レは今後も大きな経済成長が見込まれる国や地域での事業拡大により、当該国・地域の経済発展に貢献し、自らも持続的な成長拡大を目指して参ります。


<ご参考>

Toray Resin Mexico S.A. de C.V.(略称TRMX)概要
1. 設立 : 2014年10月設立予定
2. 所在地 : メキシコ合衆国ハリスコ州エルサルト
3. 資本金 : 7百万USD
4. 株主構成 : TREC 75%、東レ 25%
5. 事業内容 : 樹脂コンパウンド品の製造及び樹脂製品の販売


Toray Resin Co.(略称TREC)概要
1. 設立 : 1989年12月
2. 所在地 : アメリカ合衆国ミシガン州トロイ
3. 資本金 : 7百万USD
4. 株主構成 : TORUS 100%
5. 事業内容 : 樹脂コンパウンド品の製造及び樹脂製品の輸入・販売







東レ株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#東レ
#メキシコ
#会社設立/営業所/工場開設
#2014年10月1日