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準天頂衛星を利用したEVバスの導入について【東芝】

2014年9月30日

当社は、交通システムとして初めて準天頂衛星を利用して、EVバスの運行位置を把握するシステムを開発しました。準天頂衛星を利用することで将来的に数センチメートル単位で位置を把握することのできるシステムを目指し、9月16日から本システムを搭載したEVバスの運行を当社府中事業所内で開始しました。

現在、カーナビ等で利用している衛星測位は米国のGPSを利用していますが、GPSだけでは10メートル程度の精度でしか対象の位置を測定できません。カーナビ等ではその精度を高めるために、地図情報等をもとに位置補正していますが、空港や事業所などの地図情報が充分でない敷地内での位置の把握は困難でした。また、ビルや山に遮られ、GPS衛星からの受信が困難になることもありました。
日本の衛星測位システムである準天頂衛星システムは、天頂方向に衛星が見え、ビルや山に遮られることなく衛星が配置されるため、測位精度の改善が期待できます。さらに今後はGPS以上の精度が得られる測位補正情報を送信する計画となっており、将来的に数センチメートル程度の誤差で位置を測定することが可能になる予定です。注1

本システムは、準天頂衛星の信号を受信するために当社製のカスタムLSIを採用した受信モジュール注2を採用しており、工場の見学者や視察に訪れた来客者の移動状況をリアルタイムに把握することができます。また、バスには、高い安全性を有し、長寿命、急速充電性能、低温動作等の優れた特性を持つ当社製の二次電池「SCiB™」を採用しており、排出CO2の削減などにも貢献します。さらに、バスの位置や、電力使用状況、CO2削減状況などの情報はバス内に設置しているサーバーに集約され、車内モニターをはじめ、来客用ロビーに設置している大型マルチディスプレイや受付に設置のパソコンからそれらの情報を確認することができます。

本運用で得られたデータをもとに、空港や事業所内のEVバス向けのシステムとして、2018年までの実用化を目指します。

注1 2014年9月30日時点、当社調べ。
注2 日本無線㈱製「CCA-705JZ」








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