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圧倒的な省燃費と軽量化を実現する次世代自動車用エンジン「円弧動エンジン」が、3DCADでの解析によりポテンシャルの高さを証明【日本ソフトウエアアプローチ】
2014年9月30日
「円弧動エンジン」は、現在自動車などで採用されている、ピストンが上下するクランク機構に比べて、摩耗で損失する部品が小さく、省燃費、振動の軽減など多くのメリットがあることがコンピュータ解析により分かりました。研究・開発を行ってきた株式会社日本ソフトウエアアプローチでは、共同開発者を募集しています。
科学技術計算を基板に新技術を提供する、㈱日本ソフトウエアアプローチ(所在地:埼玉県さいたま市、代表取締役:真下 速美)は、かねてより開発を進めてきた「円弧動エンジン」を3DCADで設計し、その潜在的な能力を解析しました。実用化に向けて国内外の製造業・研究機関の支援を求めています。
▼円弧動エンジン|技術資料 : http://www.jsain.co.jp/tech.html
■新しい内燃機関、開発の背景
弊社では、内燃機関の歴史と動作機構の利点および欠点を徹底的に分析・解析・比較した結果、最適な機構を考案し、特許を取得(※1)することができましたので、その機構を「円弧動エンジン」に応用することにしました。
また、今回の3DCADによるテストでは、以下のようなメリットがあることがわかりました。
・エンジンの軽量化による車体の軽量化
・エンジンの高効率化
・エンジンの低速回転化による車両価格低下と、省燃費によりイニシャルコストとランニングコストを削減
軽いエンジンを作ることにより、生産財削減による電力削減効果と、燃費削減効果によるCO2排出削減が図られ地球環境の保護に貢献します。
※1. 米国特許 : US6334423B1、日本特許 : 第3426113号
■円弧動エンジンの設計内容と特徴
「円弧動エンジン」は、従来のエンジンのようにシリンダー内を上下運動するクランク機構ではなく、円弧運動を回転運動に変換する機構です。それによって、以下のような利点が生まれます。
1. 排気量1080ccでエンジン本体重量が13.9kgと驚愕的な軽量・コンパクトな形状を実現しました。
2. 往復質量の軽減(374g)・フリクションの低減(80%以上低減)・吸気における自然過給効果(自然吸気エンジンでありながら1.5倍以上の自然過給エンジンになる)により、出力237馬力という圧倒的パワーになります。
3. 排気損失の低減(30%以上低減)・冷却損失の低減(30%以上低減)・ポンプ損失の低減(50%以上低減)・機械損失の低減(80%以上低減)により、熱効率55%以上になります。
4. エンジンの軽量化・車体の軽量化・エンジンの高効率化・エンジンの低回転化により、燃費が3分の1以下になります。
5.エンジンの軽量化によるエンジンコストの大幅な削減と、車体の軽量化による車体コストを削減します。
■今後の展開
この度の3DCADでの解析や、設計解析データ、最大トルクなどの技術仕様を弊社のホームページにて公開しています。
▼円弧動エンジン|設計解析 : http://www.jsain.co.jp/design.html
▼円弧動エンジン|部品情報 : http://www.jsain.co.jp/part.html
▼円弧動エンジン|部品組立 : http://www.jsain.co.jp/assem.html
▼円弧動エンジン|3D動作 : http://www.jsain.co.jp/act3d.html
3Dのモデリングにより、実際に「円弧動エンジン」が動いている様子もビジュアルで分かりやすく説明していますので、少しでも多くの製造業・研究機関の方々に見ていただければと考えています。
弊社では、解析によるポテンシャルの高さを証明し、実用化に向けた共同開発や支援を求めると同時に、今後とも研究開発を進めていく所存です。
【本件に関するお問い合わせ先】
㈱日本ソフトウエアアプローチ
TEL : 048-881-7718
Email : mashimo@jsain.co.jp
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