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クラリオンとセントケア・ホールディング 異業種連携による介護事業者初の介護ロボット合弁会社を設立【クラリオン】
2014年9月17日
クラリオン株式会社(取締役社長兼COO:川本英利/以下、クラリオン)は、セントケア・ホールディング株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:森猛/以下、セントケア)と介護ロボットの企画・販売に関する合弁会社「ケアボット株式会社」設立で合意しました。新会社の設立は、10月2日を予定しています。
今回設立する「ケアボット株式会社」は、車載機器メーカーと介護サービス会社という異業種連携による介護事業者初の本格的な介護ロボットの企画・販売会社として、介護現場の職員や高齢者のニーズに応じた「現実的な価格と現場で使える介護ロボットの実現」をめざします。クラリオンの持つカーエレクトロニクス技術とセントケアの介護に関する知見との融合で、介護現場の実情にあった介護ロボットの早期市場投入を図ります。両社は、製品化第一弾として、高齢者向けの服薬支援装置の開発を進めてきました。当該製品は、高齢者の薬の過剰摂取や飲み忘れ、飲み間違い、誤薬を防いで、利用者の安全性と介護現場の人々の利便性向上を目的とします。
内閣府『平成26年版高齢社会白書』によると、平成25年10月1日現在、日本の65歳以上の高齢者人口は過去最高の3,190万人(前年3,079万人)、総人口に占める割合(高齢化率)も25.1%(前年24.1%)と過去最高になりました。今後も高齢者人口は増え続け、介護が必要と認定される高齢者の数も増加することから、厚生労働省では平成37年(2025年)に最大で約249万人の介護職員が必要になると推計しています。
介護人材の確保が喫緊の課題となるなか、近年は、介護現場での介護ロボットの活用が注目されており、今後は市場規模も大幅に拡大するとみられています。しかしながら実際には、効果の明らかさや価格の面から、介護現場への普及がなかなか進まないのが現状です。介護現場への普及促進として、2015年度から予定されている介護保険の適用や、介護目的のロボット開発と普及を目的とした国の施策(経済産業省「ロボット介護機器開発・導入促進事業」)が期待されるなか、介護業界では、現場での知見を活かした異業種連携による商品開発の動きが活性化しています。
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