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自動車照明設計プラットフォーム「LucidShape™」国内販売開始のお知らせ【サイバネットシステム】

2014年8月7日

自動車業界で光学設計に携わるお客様に、総合的な光学ソリューションを提供

サイバネットシステム㈱(本社:東京都、代表取締役:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、主要取引先であるSynopsys, Inc.(本社:米国、以下「シノプシス社」)の自動車照明設計プラットフォーム LucidShape™(ルーシドシェイプ)の国内販売を、開始したことをお知らせいたします。
シノプシス社は、半導体やエレクトロニクス・システムのイノベーションを加速させる開発用ソフトウェア、IP、技術サービスの世界的リーディング・カンパニーです。

LucidShape™は、2014年2月にシノプシス社が買収したBrandenburg GmbH(本社:ドイツ、以下「ブランデンブルク社」)が開発したプラットフォームです。このプラットフォームは、自動車用の前方・後方・信号照明、リフレクターの設計・解析をするLucidShape™と、夜間運転時の照明シーンをリアルタイムでシミュレーションするLucidDrive™ (ルーシドドライブ)で構成されています。

自動車用ランプメーカーの技術者が中心となって開発されたLucidShape™は、2000年の販売開始以来、ブランデンブルク社の豊富な経験やノウハウに基づき機能強化が行われてきました。これにより、自動車用照明を素早く正確に評価しつつ、コストを削減したいという、世界中の自動車メーカーやランプメーカーなどで広く利用されています。

自動車のエレクトロニクス化がますます加速するなか、電機業界などの異業種から自動車関連産業への参入が進んでいます。自動車用照明設計に必要なノウハウや機能が搭載されたLucidShape™プラットフォームは、自動車関連業界に新規参入するお客様の、自動車照明の設計を強力に支援します。
また、自動車運転の安全性の追求により、車両の動きや周囲の環境に合わせた緻密な照明制御のニーズもさらに高まっていくと予想されています。LucidShape™とLucidDrive™の組み合わせは、このニーズに対する有効な解決策となります。

サイバネットは、シノプシス社が開発した光学分野主力商品である、光学設計評価プログラム「CODE V™ (コードファイブ)」、照明設計解析ソフトウェア「LightTools™ (ライトツールズ)」、および光デバイス/光通信システム設計解析環境「RSoft™ (アールソフト)」を販売しております。
これらの商品に今回「LucidShape™」が加わることにより、サイバネットは、自動車業界の光学設計に携わるお客様に総合的な光学ソリューションをご提供してまいります。

主要商品の概要

LucidShape™
LucidShape™は、主に自動車用照明の設計・解析をするソフトウェアです。
ヘッドランプなどに利用される複雑なリフレクターやプロジェクター、さらにはDRL(Daytime Running Lamp)(※1)などの開発設計の支援ツールとして、欧州を中心に世界中で広く利用されています。
LucidShape™は自動車用の光源ライブラリや規格判定機能も充実しており、高速に開発製品の評価ができます。
元自動車用ランプメーカーの技術者の知見やノウハウを集約したツールを利用することができるため、ヘッドランプ設計に精通していない方でも要求される緻密な形状制御を高速に行うことが可能です。

LucidDrive™
LucidDrive™は、単体で動作する夜間運転シミュレーションソフトウェアです。LucidDrive™はLucidShape™から出力した配光分布データや、測定された配光分布データを使用して、路面配光をフォトリアルな環境で評価できます。
道路環境はカスタマイズ可能で、走行経路や標識などの構造物、車線情報などを自由に設定し評価できます。配光を変更させるAFS(Adaptive Front-lighting System)(※2)をプログラムして組み込むことも可能です。さまざまな条件で走行しながらの照明状態をシミュレーションできるため、屋外評価の回数を減らすことに貢献します。

LucidShape™やLucidDrive™、その関連製品の詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/lucidshape/

注釈
※1 : DRL (Daytime Running Lamp):昼間点灯やデイライトとも言われる。日中の明るいときにも車両のヘッドランプなどを点灯させることで、対向車や歩行者からの認知性を高め、ひいては事故防止につなげるための照明。昼夜問わず目立つため、他メーカーや他モデルとの差別化にも使われる。
※2 : AFS(Adaptive Front-lighting System):走行環境(道路形状、走行速度、天候など)に応じてヘッドランプなどの配光(光の広がり)を制御することで、夜間や悪天候時の視認性向上を図るシステム。

シノプシス社について
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、グローバル・エレクトロニクス・マーケットでテクノロジ・イノベーションを展開しています。そのソフトウェア製品、IP、技術サービスは、エンジニアが直面する設計/検証/システム開発/製造の課題の解決を支援しており、シノプシス社は電子設計自動化(EDA)ならびに設計資産(IP)のリーディング・カンパニーとなっています。1986年の創業以来、世界中のエンジニアがシノプシス社のテクノロジを使用して、何十億もの半導体やシステム機器を設計開発しています。
シノプシス社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.synopsys.com/japan

サイバネットについて
サイバネットシステム㈱は、科学技術計算分野、特にCAE(※)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスを展開しており、電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。具体的には、構造解析、射出成形解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。
また、企業が所有するPC/スマートデバイス管理の効率化を実現するIT資産管理ツールをはじめ、個人情報や機密情報などの漏洩・不正アクセスを防止し、企業のセキュリティレベルを向上させるITソリューションをパッケージやサイバネットクラウドで提供しております。
サイバネットシステム㈱に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/

※CAE(Computer Aided Engineering)とは、「ものづくり」における研究・開発時に、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上の試作品でシミュレーションし分析する技術です。試作や実験の回数を劇的に減らすと共に、様々な問題をもれなく多方面に亘って予想・解決し、試作実験による廃材を激減させる環境に配慮した「ものづくり」の実現に貢献しております。


本件に関するお問い合わせ : サイバネットシステム㈱
内容について

オプティカル事業部 営業推進グループ/黒木
TEL : 03-5297-3703  E-MAIL : optsales@cybernet.co.jp






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