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「真夏の3連戦」第二幕は、GT-Rの圧勝に期待【日産自動車】

2014年7月30日

2014 SUPER GT 第5戦 – プレビュー

2014 年SUPER GTシリーズ第5戦が、8月9日・10日の両日、静岡県小山町の富士スピードウェイで開催されます。最近は夏休みが終わった直後の9月上旬に開催されることが通例となっていましたが、かつては旧盆に近いこのタイミングで開催されることも多く、猛暑の中のハイスピードバトルが人気を呼んでいました。富士スピードウェイは世界的にも屈指のハイスピードコースです。2003年から行われた大改修によって、テクニカルセクションが追加されましたが、それでも1.5km近いホームストレートは健在で、時速300km近いトップスピード合戦も、ここ富士の醍醐味のひとつです。GT500マシンが一新された今シーズンは、各車通常の空力仕様に加え、富士用のロードラッグ・レスダウンフォース仕様のエアロパーツが用意されています。



日産勢は第3戦のオートポリスで今季初優勝を飾りランキング5位に進出したNISMOの23号車「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)を筆頭に、第2戦の富士で勝ってランキング2位につけるIMPULの12号車「カルソニックIMPUL GT-R」(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、そしてKONDO RACINGの24号車「D’station ADVAN GT-R」(ミハエル・クルム/佐々木大樹)、MOLAの46号車「S Road MOLA GT-R」(本山哲/柳田真孝)の4チーム・4台が参戦。タイヤは、23号車と46号車がミシュラン、12号車がブリヂストン、24号車がヨコハマを装着しています。

ウエイトを搭載し、その重量ハンディによってレース展開を面白く演出しているのがSUPER GTの特徴です。シーズン中盤まで獲得ポイント数×2kgを搭載するのはこれまでと同様ですが、今年はそのハンディウエイトが50kgを超えた場合、50kg分を燃料リストリクター(燃料の流量を規制する装置)によってパワー制限するという点が新しくなっています。ランキング5位の23号車と、ランキング2位の12号車は、それぞれ4kg、38kgのハンディウエイトに加えて燃料リストリクターが規制されることになります。24号車と46号車は、それぞれ18kg、40kgのウエイトを搭載してレースに臨みます。

各車一斉に用意されたロードラッグ仕様のエアロパーツが5月の第2戦富士大会で使用された後、続く第3戦オートポリスと、第4戦スポーツランドSUGOでも急きょ使用されることになったため、充分なセットアップのデータが蓄積できています。今年モデルの富士仕様は今回がラストレース。この富士をホームコースとするレクサス勢に加えて、規制緩和でパフォーマンスを引き上げてきたホンダ勢、とライバルの意気込みも強くなっているはずです。しかしNISSAN GT-R NISMO GT500は5月の富士で圧倒的な速さを見せつけていて、その再現が期待されています。

GT300クラスでもNISSAN GT-Rの活躍が期待されています。国産車唯一のFIA-GT3マシンであるNISSAN GT-R NISMO GT3は、今やクラスで最大多数派となっています。#3「B-MAX NDDP GT-R」で、NISSAN GTアカデミーの初代勝者であるルーカス・オルドネスとコンビを組む星野一樹は、先日行われたスーパー耐久・富士大会でNISSAN GT-R NISMO GT3を駆り、公式予選で見事コースレコードを更新しています。詳細なスペックが異なるとは言うものの、同じヨコハマ・タイヤでの快挙だけに、SUPER GTでの活躍に弾みがついたことでしょう。GT500とともにGT-Rのダブル優勝が期待されています。


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