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SUPER GT 第4戦 SUGO GT 300km RACE 変わりやすい天候の大波乱戦を制しLEXUS RC Fが1-2フィニッシュ!【トヨタ自動車】

2014年7月21日


7月19日(土)と20日(日)の両日、スポーツランドSUGOでSUPER GT第4戦が行われ、11番手スタートの立川祐路/平手晃平組のZENT CERUMO RC F 1号車が独走で今季初勝利。伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組のKeePer TOM’S RC F 37号車が2位で続き、LEXUS RC Fは開幕戦以来となる1-2フィニッシュを飾った。変わりやすい天候で荒れたレースとなったが、LEXUS RC Fは4,5,6位にも入り、トップ6のうち5台を占めた。

SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」が7月19日(土)、20日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。

今季から新たなレギュレーションの下、全く新しい車両で激戦が繰り広げられているSUPER GTも、シーズン前半戦最後となる4戦目を迎えた。

今季よりLEXUS RC Fを投入したLEXUS Racingは、開幕戦岡山で歴史的な1-2フィニッシュを果たしたが、第2戦、第3戦では惜しくも勝利を逃す結果となった。

シリーズは7月後半の第4戦から、8月の第5,6戦へと、真夏の3連戦に突入する。ドライバー、クルマ共に暑さ故の負担も大きい。また、「魔物が棲む」と言われる今大会SUGOでは、波乱のレースとなることも珍しくない。

後半戦へと弾みをつけるためにも、真夏の3連戦の初戦となる今大会SUGOでの、LEXUS Racingの逆襲に期待がかかった。


◆予選◆
9日(土)は朝から降ったり止んだりの天候で、午前中行われたフリー走行もウェットコンディションの下で実施。コースアウト、クラッシュの続出する大荒れのセッションとなったが、PETRONAS TOM’S RC F 36号車がトップタイム。DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が2番手、ZENT CERUMO RC F 1号車が3番手とLEXUS RC Fは難コンディションの中でトップ3を独占。1台挟んで5,6番手にも続く速さを見せ、続く予選、決勝への期待が高まった。

しかし、予選開始予定の午後2時頃にはコース全体を深い霧が覆い、視界不良のため、予選開始はディレイ。天候の回復を待つこととなった。

その後、やや霧が晴れてきたことで午後2時43分から予選実施のアナウンスがされたものの、代わって強い雨が降り始め、再び予選は順延。更に霧が再び出てきたことで、この日の予選は中止、翌日決勝レース前のフリー走行が予定されていた時間に予選を実施することが決定された。

20日(日)も朝から雨模様となり、午前9時5分からGT300、GT500の順で25分間の1セッションと変更された予選が開始。前半のGT300クラス予選は降ったり止んだりのコンディションで、終盤にコースオフした車両によりGT500クラスの予選はいきなりの赤旗となった。

午前9時40分にセッションは再開。雨は止み、徐々に乾いていく路面の中で各車アタック。中嶋一貴の36号車が序盤からトップタイムをマークする好走を見せ、昨年の第2戦富士以来となるポールポジションを獲得。トップ10台が1秒以内に入っているにもかかわらず、2番手に0.4秒もの大差をつけてのポールポジション獲得となった。

2番手以降は僅差の争いとなり、KeePer TOM’S RC F 37号車が5番手、39号車が8番手、ENEOS SUSTINA RC F 6号車が9番手、1号車は11番手。WedsSport ADVAN RC F 19号車は最後尾15番手スタートとなった。

GT300クラスではOGT Panasonic PRIUS 31号車が15番手につけた。


◆決勝◆
予選後、雨は落ちることはなく、路面は何カ所か濡れているところが残っているものの、ほぼ乾いているという状況。全車スリックタイヤでグリッドに並んだが、フォーメーションラップ開始とほぼ同時に雨が降り始め、すぐに雨脚は強さを増していった。

このため、フォーメーションラップは2周追加。79周で決勝が戦われることとなった。3周のフォーメーションラップを終え、ペースカーがピットへと向かうのと同時に、36号車を先頭に数台がレインタイヤへと交換すべくピットへ。これで、ピットに向かわなかった37号車が3位、6号車が4位、1号車が5位へと順位を上げると、1周目に3台揃って前走車をパス。1周目の最終コーナーではトップの車両もかわし、LEXUS RC Fの1-2-3体制となった。

ポールポジションながらスタート時にピットインし、レインタイヤへと交換した36号車のジェームス・ロシターは、1周あたり6秒ほど早いペースでの追い上げを開始したが、5周を過ぎたあたりから雨は止み、レインタイヤへの交換作戦は失敗。11周目に36号車は再びピットインしスリックタイヤへ交換。大きく順位を落としてしまった。

スリックタイヤで序盤の濡れた路面を上手く走り切ったトップ3台のLEXUS RC Fは、後続を徐々に引き離して行きながら、それぞれのポジション争いも激化。2位の1号車 平手晃平は首位を逃げる37号車アンドレア・カルダレッリとの差を詰めていき、12周目、周回遅れのGT300車両に37号車が引っかかった隙を逃さずこれをパス。首位に立った平手はハイペースで後続との差を広げていき、30周目にはその差は14秒に。トップ3を占めるLEXUS RC Fの後方につける4位とは40秒もの大差となった。

中盤、各車ドライバー交代のピット作業を行い、順位は入れ替わったが、全車ピットを終えた時点で、LEXUS RC F勢は1-2-3体制に復帰した。

中盤戦でも若干の降雨はあったが、大きく路面を濡らすまでには至らず。しかし、60周目あたりになると、雨脚が強まり始め、後続勢はレインタイヤへの交換作戦を取った。3位を走行していた国本雄資の6号車が68周目にピットへ向かい、レインタイヤへと交換したが、上位2台の1号車 立川祐路と37号車 伊藤大輔は共にピットインせず、スリックタイヤのまま走り切ることに。

一方、序盤2回のタイヤ交換で大きく順位を落としながらロシター、そして交代した中嶋一貴が追い上げを見せていた36号車は、タイヤ交換などで順位を落としていくライバルを尻目に、66周目には4位までポジションアップ。LEXUS RC Fがトップ4を占めての終盤戦となった。

しかし、3位、4位につけていた6号車と36号車は、ワイパーが動かなくなるトラブルに見舞われており、視界不良の中、懸命の走行を続けたが、終盤猛烈な勢いで追い上げてきたライバルの先行を許してしまった。

首位を行く1号車の立川は、濡れた路面でコースオフやクラッシュの多発する終盤戦も、スリックタイヤながら着実な走りで後続との差を保ったまま周回を重ね、トップチェッカー。11番手スタートから、昨年の第6戦富士大会以来となる今季初勝利を飾った。立川は自身の持つJGTC/SUPER GTでの最多勝利記録を単独トップの16へと伸ばすこととなった。

逃げ切った37号車が2位で続き、LEXUS RC Fは開幕戦以来となる1-2フィニッシュ。首位と同一周回はこの2台のみという独走状態でレースを支配した。37号車の伊藤/カルダレッリは、今大会の結果により、ドライバーズランキングで首位に浮上した。

追い上げた36号車が4位。6号車が5位、39号車が6位でフィニッシュし、LEXUS RC Fは荒れたレースで、トップ6に5台が入る活躍を見せた。

GT300クラスでは、15番手グリッドの31号車プリウスが、フォーメーションラップ中にレインタイヤへと交換を行い、追い上げを図ったが24周目にスピン。何とかレースには復帰したが、後半ブレーキのトラブルに見舞われ、リタイアに終わった。


ZENT CERUMO RC F 1号車 ドライバー 立川祐路 :
今朝の予選はタイトなスケジュールだったが、レインタイヤでは、クルマのバランスがあまり良くなかった。決勝レースでは、スリックタイヤで濡れた路面を走ることになったが、バランスは良く速かった。序盤、平手がリードしてくれたので、僕はそれを引き継いだだけで、安心して走れた。雨が再び降り始めたときは、さすがに慎重になり、最後まで集中が必要だった。シーズン序盤苦しんだだけに、優勝出来て、平手やチームスタッフにはとても感謝している。次の富士は得意としているコースだが、前回はライバルにやられてしまったので雪辱を果たしたい。ランキング上位は、みんな苦しい状況だと思うが、タイトル目指し戦っていく。

ZENT CERUMO RC F 1号車 ドライバー 平手晃平 :
予選は苦しい状況になってしまった。決勝レースは荒れたスタートで、タイヤを換える換えないか非常に難しい状況だったが、結果的に換えなかったのが良い方向に働いた。出来るだけ前半にマージンを築いて立川さんに繋ぐつもりで走り、結果的に後続を引き離してピットイン出来たので、ドライバー交代した後は安心していられるかと思っていたが、最後までハラハラドキドキの展開だった。生まれてきた子どもに、良いプレゼントが出来たと思っている。シリーズ後半戦は苦しい展開になると思うが、昨年も優勝がきっかけとなり調子を上げてチャンピオンを獲得出来たので、今年もその再現を狙いたい。

KeePer TOM’S RC F 37号車 ドライバー 伊藤大輔 :
とても難しいレースだった。スリックでウェットコンディションを走ることが多く、スタートからタイヤ選択の判断をしなくてはならない中で、アンドレア(カルダレッリ)が良い判断をし、コース上に留まって素晴らしい走りを見せてくれた。クルマのバランスに苦しむことも多かったが、いかに落ち着いて切り抜けるかというところが重要だった。路面が乾いてきてからは、パフォーマンス的に厳しい部分もあったが、最終的に2位表彰台を獲得出来たのは、アンドレアとチームの頑張りのおかげだと思っている。後半戦は更に厳しくなるだろうが、目標だった菅生でのポイント獲得が果たせて良かった。

KeePer TOM’S RC F 37号車 ドライバー アンドレア・カルダレッリ :
ドライ、ウェット、ドライ、ウェットの繰り返しというトリッキーなレースだった。スタートはとても良く、1周目でトップに立つことが出来た。レインタイヤに交換するかピットから聞かれたが、感触もペースも良かったので、そのままスリックで走り続けた。結果的に2位でフィニッシュ出来、チャンピオンシップを考えればとても良い結果だ。ポイントリーダーに立ったことで、富士からは更にハードなレースになることは想定しているが、次戦以降も頑張りたい。


■第4戦 リザルト
GT500クラス


GT300クラス


ドライバーズポイント(GT500)


チームポイント(GT500)






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