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“真夏の3連戦”第一幕。 シーズン序盤の勢いを継続したGT-Rに、3連勝の期待が高まる 2014 SUPER GT 第4戦 – プレビュー【日産自動車】
2014年7月9日
2014 AUTOBACS SUPER GTの第4戦SUGO GT 300km RACEが、7月19日・20日の両日、宮城県の村田町にあるスポーツランドSUGOで開催されます。2005年からは夏休みが始まった直後の7月下旬に開催されており、富士や鈴鹿での大会と合わせて“真夏の3連戦”として注目されています。
スポーツランドSUGOはテクニカルなレイアウトの前半セクターと、ハイスピードな後半セクターが組み合わされたサーキットで、スロットル全開で挑む最終コーナーから登りのホームストレートが、タイムアタックのポイントとなっています。シーズン開幕前にコース改修され路面が一新、これまで以上に高速化されていることも見逃せません。なお、当初は、GTアソシエーションの指定により各車ハイダウンフォース仕様で戦うことになっていましたが、コーナリングスピードが上昇し過ぎて危険との声もあり、前戦のオートポリス大会に続いて、富士スピードウェイ用のロードラッグ仕様が使用されることになっています。
今季からGT500クラスはDTMと車両規定を共通化しており、日産/ニスモが開発した「NISSAN GT-R NISMO GT500」も共通部品のカーボン・モノコックに独自開発の2リットル直4の直噴ターボエンジンを搭載。マシン・パッケージを一新しています。これまで以上にスペックの共通化がみられるGT500クラスですが、GT-Rは特にロードラッグ仕様の空力バランスが素晴らしく、第2戦の富士、第3戦のオートポリスではライバルを圧倒して2連勝を飾っています。
日産勢は前回のオートポリスで今季初優勝を飾ったNISMOの23号車「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)を筆頭に、第2戦の富士で勝ったチームIMPULの12号車「カルソニックIMPUL GT-R」(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、そしてKONDO RACINGの24号車「D’station ADVAN GT-R」(ミハエル・クルム/佐々木大樹)、MOLAの46号車「S Road MOLA GT-R」(本山哲/柳田真孝)と、昨年同様に4チーム・4台が参戦。それぞれが装着するタイヤは、23号車と46号車がミシュラン、12号車がブリヂストン、24号車がヨコハマです。
今年のレギュレーションは、シーズン中盤まで獲得ポイント数×2kgを搭載するのは昨年と同様です。ただし50kgを超えた場合は、50kg分を燃料リストリクター(燃料の流量を規制する装置)によってパワー制限するという点が新しくなっています。ランキング4位の23号車と、ランキングトップの12号車は、それぞれ燃料リストリクターの規制に加えて4kg、34kg。24号車と46号車は、それぞれ16kg、32kgのハンディウエイトが搭載されています。5月に行われた公式テストでは、リストリクターやハンディウエイトを考慮した条件でテストメニューを消化。安定したタイムで周回し、大きな手応えを得ています。
国産車唯一のFIA GT3マシン、「NISSAN GT-R NISMO GT3」が最大多数派となっているGT300クラスでは、#3「B-MAX NDDP GT-R」の星野一樹とルーカス・オルドネスのコンビは、それぞれ話題を呼んだル・マン24時間やニュルブルクリンク24時間レースにも出場しており、2人揃って気分を一新してシリーズ中盤戦に臨むことになりました。オールマイティなマシンキャラクターのGT-RにとってSUGOは得意なコース。GT500の3連勝と同時に、GT300では今季初優勝の期待が高まっています。
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