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海外レース活動のドライバーラインアップを更新【日産自動車】

2014年7月8日

欧州ブランパン耐久シリーズはスパ24時間(ベルギー)から新体制
スパではSUPER GTチャンピオンの加入でチームを補強
GTアカデミー初のロシアウィナーはヨーロッパ・ル・マンに参戦
ライプはGT3レースに復帰
英国GT選手権はこの週末、英国外ラウンドへ

2014年7月7日 ロンドン(英国)
日産は今月開催されるスパ24時間でドライバーラインアップを一新します。#35 NISSAN GT-R NISMO GT3の陣営には、2度のSUPER GT GT500クラスの王者に輝いている柳田真孝の参戦が既に発表されていますが、スタニスラフ・アクセノフに代わり、ロシアの僚友、マーク・シュルツイスキーが、千代勝正、ミゲール・フェイスカと合流します。



シルバーストン戦を制した#80 GT-Rの布陣は、アレックス・バンコム、フローリアン・ストラウス、ニック・マクミレンと変更はありませんが、スパには追加ドライバーとして地元出身のウォルフガング・ライプが参加します。

「今後、ドライバーラインアップは常に更新していきたいと考えています」とニスモグローバルヘッドオブブランド、マーケティング&セールスのダレン・コックスは述べました。「私は以前、GTアカデミーで勝つことが、将来のシートを確約することにはならないと言いました。卒業生たちには、最大限の努力と最高のパフォーマンスを期待していましたが、最近のマーク(シュルツイスキー)とウォルフィー(ライプ)はまさにそれに応えてくれました」

GTアカデミーの勝者がニスモアスリートに成長するまでの競争は非常に厳しくなっています。日産が今後、LMP1への参戦に向けて進んでいく中で、どのGTアカデミーウィナーにもシートは保証されていませんが、LMP2で実力を発揮することができればステップアップの時期にあると評価され、チャンスが巡ってくることでしょう。


シュルツイスキーはELMS(ヨーロピアン・ル・マンシリーズ)にも参戦


ブランパン耐久シリーズに加え、2012年GTアカデミーロシアの勝者であるマーク・シュルツイスキーは、ヨーロピアン・ル・マンシリーズにも参戦することになりました。来週オーストリアのレッドブル・リンクで開催されるレースを皮切りに、シリーズの残り全戦に参戦します。シュルツイスキーが駆るのは、#28グリーブス・モータースポーツのザイテック・ニッサンで、2012年FIAフォーミュラ2チャンピオンのルチアーノ・バケッタがチームメイトになります。

シュルツイスキーは、2013年FIA世界耐久選手権の上海戦でグリーブスからLMP2デビューを果たしています。この時の活躍で、2014年ル・マン24時間の参戦チャンスをつかみました。OAKレーシングのLigierニッサンをドライブしたシュルツイスキーは、その高いドライビングスキルで、周囲を大いに感銘させたルーキーとなりました。

「LMP2マシンでレースをすることは、私にとって大きなチャンスです」とシュルツイスキーは述べました。「ル・マンでの経験は、本当に特別なものでした。ル・マンはとても速度域が高くて危険が多く、予測不能のレースです。非常に速いマシンに乗っていましたし、とても速いチームメイトと共にトップチームからの参戦でしたので、私はプレッシャーを感じていました。非常に多くのことを学びましたし、あの一戦だけで私は格段に強くなることができました」

「グリーブスからLMP2の修業を続けるチャンスを与えられて、とてもうれしく思います」とシュルツイスキーは続けました。「ヤコブ(グリーブス)のチームはとても強くてフレンドリーですし、自分のスキルを伸ばすために、あの場に戻れてうれしいです。チームのみんなと再会して作業に取り組むことを楽しみにしています」

「先月のル・マンでは、ヤン・マーデンボローのペースに周囲の人が驚いていたのを見て、私は驚きました」とコックスは述べました。「昨年のレースでは素晴らしいペースを見せていたので、今回も見せてくれると分かっていました。今回、ル・マンに注目した人はみんな、マークの速さに気付いたことでしょう。手応えを感じていましたし、だからこそ彼がヨーロピアン・ル・マンシリーズに参戦することになったのです」

2014年ヨーロピアン・ル・マンシリーズは今後、オーストリアのレッドブル・リンク(7月20日)、フランスのポール・リカール(9月14日)、ポルトガルのエストリル(10月19日)で開催されます。


ライプが躍進
2014年、NISSAN ZEOD RCの開発に時間を費やしてきたウォルフガング・ライプ。このマシンがル・マンのコース一周をすべて電力で走り切った時にドライブしていたのが、このウォルフィーでした。

ル・マン以降、ライプはNISSAN GT-R NISMO GT3でクリス・ホイと共に英国GT選手権に参戦する一方、8月に日本のSUPER GTに参戦するために鈴鹿でのテストに参加しました。

スパ24時間では追加ドライバーが必要になりますが、昨年のこのレースで表彰台フィニッシュを経験したライプが、最初に選択肢に挙がりました。


英国GTは今週、ヨーロッパで開催
英国GT選手権は今週、シーズン唯一の英国外イベントとして、ベルギーのスパで開催されます。アレックス・バンコムがクリス・ホイと共に#80 NISSAN GT-R NISMO GT3で参戦します。

スパのジェットコースターのようなコースでは、常にエキサイティングなレースが展開されますが、英国GTでは今週末、2時間のレースが行われます。第1レースは土曜日9時15分(現地時間)にスタート。その後13時50分から第2レースが始まります。


<関連情報>
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