オーストラリアV8ダーウィン戦で日産勢がトップ10フィニッシュ【日産自動車】

2014年6月23日

～オーストラリアV8スーパーカーレースレポート～

6月20-22日オーストラリア、ダーウィン
オーストラリアV8スーパーカーズ選手権ダーウィン戦は6月20-22日、ヒデンバレー・レースウェイで3レースが行われ、土曜日に行われた2レースでは、ノートン・ニッサンのマイケル・カルソが好走を見せ、ポイント争いでは選手権12位に浮上。日曜日に行われたレース19では、ジェームス・モファットとリック・ケリーがトップ10フィニッシュを果たしました。

イベント初日に行われた2回の100kmレースを、それぞれ12位、10位でフィニッシュしたカルソは、ポイント争いではかつてのチームメイトであるリー・ホールドウォースを抜きました。

カルソの現チームメイトであるジェームス・モファットは、レース17で11位を獲得しましたが、レース18では他車との接触。このアクシデントで#360ニッサン・アルティマはサスペンションにダメージを負い、戦線離脱を余儀なくされました。唯一の望みは、2セット目のハードタイヤが数ラップしか使用されなかったため、日曜日のレースでは他よりもラバーが残っているということでした。

日曜日のレース19を22番手からスタートしたモファットは、レース序盤にクールスーツに不具合が起き、車内温度が60度にも達する中でのバトルとなりながらも、見事7位でのフィニッシュを果たしました。

リック・ケリーは、この日の200kmレースのために土曜日はタイヤをセーブするというチームの戦略が功を奏し、9位を獲得しました。ラバーが残った比較的フレッシュなタイヤをうまく活かし、ニュージーランド戦以来となるトップ10フィニッシュを果たしました。
トッド・ケリーはレース中盤まで好位置につけていましたが、他車との接触によりリタイアとなりました。

V8スーパーカー選手権の次戦は2週間後。クイーンズランド州で行われるカストロール・タウンズビル500は7月4-6日に開催されます。

#360 ジェームス・モファット（ノートンニッサン・アルティマ）
「ここをクールスーツなしで200kmも走ることはお勧めできません。生きた心地がしませんでした。しかし、スタート順位から7位まで上がれて、とてもうれしいです。ソフトタイヤをうまく使ってスタート順位をもっと上げることができれば、レースではいいペースで走れると思います。レースのスタートでは比較的新しいハードタイヤを使っていることが少し有利になりましたが、これを最大限に活用することがとても重要です。私たちはそれができたと思いますし、昨日獲れなかったポイントを今日取り戻すことができてよかったです」

#15 リック・ケリー（ジャック・ダニエルニッサン・アルティマ）
「手堅いリザルトでした。いろいろな戦略が交錯していたので、レース全体を語ることは本当に難しいです。とてもいいバトルができましたし、他車からもアグレッシブなバトルをしかけられたり、私も攻めたりしました。セーフティカーが入ったことが私たちには不利に働き、何台かに抜かされることになったのは残念でした。それまでは、余裕を持ってもっと上のリザルトを目指すことができていたからです。でもポイントを獲得できましたし、前日の戦略がうまく行ったのでかなり満足しています。タウンズビルでは、さらに自信をもって臨むことができます」

#36 マイケル・カルソ（ノートンニッサン・アルティマ）
「今日は13位に入ることができて、かなり安心しました。リアのロールバーを破損し、エンジンのミスファイアもあったので、このレースは必死でした。ロールバーの状況が影響してリアタイヤがすぐに摩耗してしまい、かなり難しい展開でした。このこと考慮すれば、13位はまずまずのリザルトだと思います」

#7　トッド・ケリー（ジャック・ダニエルニッサン・アルティマ）
「今日はいいリザルトが出せる好機でした。タイヤも戦略も、マシンもよかった。マシンは間違いなく速かったので、リザルトに活かす事ができなかったのはとにかく残念です。ヘアピンでパスをされた時、イン側にいたマシンがラインを外れ、何かが私のマシンのリアタイヤに当たり、サスペンションに大きなダメージを受けました。あの段階ではできることは何もありませんでした。好リザルトが視野に入っていただけに、とにかく残念です」

オーストラリアV8スーパーカーシリーズ Race 17 – 35周 6月21日（土）