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NISSAN ZEOD RC、ル・マンのミュルザンヌストレートで時速300kmを記録【日産自動車】
2014年6月13日
● 本山哲がサルテサーキットの電力走行で最速記録を樹立
● 日産エンジン勢はLMP2クラスでトップ7を独占
● GTアカデミー勝者がLMP2クラス優勝に向けて好発進
2014年6月13日 ル・マン(フランス)
革新的な電力駆動レーシングカー「NISSAN ZEOD RC」が、ル・マンの電力駆動マシンでの最速記録を樹立しました。ル・マン24時間の予選を走行中、日本の本山哲が、ミュルザンヌストレートで時速300kmを記録しました。
本山は電力走行中にこの速度に到達し、110kW電力モーターと驚異の重量40kg・400馬力1.5リットル3気筒ターボエンジンによる電力/内燃エンジンのデュアルパワートレインを誇るユニークなこのマシンにとって、重要な目標のひとつを達成しました。
ZEOD (zero emissions on demand) では、ドライバーは2つのパワートレイン(ガソリンエンジンとモーター)を任意で切り替えることができます。水曜日の夜に行われた最初のセッションではギアボックスのトラブルに見舞われたほか、何度も赤旗が出てセッションが中断したためにこの日走行チャンスがなかった本山は、自身最初の走行で目標を果たしました。
「ル・マンでZEODをドライブしたのは初めてでしたが、電力だけで時速300kmを超えるという私たちの目標にすぐに到達することができました」と本山は述べました。
「電力でのスピードとパワーにとても驚き、素晴らしいフィーリングを得られました。昨日は最初のセッションでギアボックスのトラブルに見舞われ、その後は何度も赤旗で中断したために、自分がマシンに乗るチャンスがありませんでした。でも、チームのメカニックたちが奮闘してマシンを修復してくれたので、今晩の予選スタートからすぐに順調に走行を始めることができました。電力で時速300kmに到達するという私たちの最初の目標は果たせたので、第一歩としては最高の形になったのではないかと思います」
本山と、ルーカス・オルドネス、ウォルフガング・ライプのGTアカデミー卒業生たちはいずれもこの日の夜、ZEODで挑んだスティントの中で、夜間に5ラップを走行するという義務をクリアしました。
「NISSAN ZEOD RC」は今週末のル・マン24時間に、革新的な技術を披露するマシンに与えられる特別エントリー枠、「ガレージ56」の適用を受けて出場します。チームが次に掲げる目標は、決勝レースの中で、ル・マンのコース一周を電力だけで走り切ることです。チームは、この日、ガソリンエンジンの回転数が0になっている状態で時速300kmという新記録をマークしたラップのデータを公開しました。
GTアカデミー勝者、LM P2制覇に向けて好発進
LMP2クラスでは、日産/ニスモのエンジンが大活躍を見せ、クラスのトップ7を独占しました。新シャシー、Ligier JS P2は上々の内容でデビュー走行を飾り、ティリエ by TDSレーシングからエントリーした#46がポールポジションを獲得。GTアカデミー卒業生2名がドライブするOAKレーシングの#35も、3位につけました。
この日の晩、#35 Ligier JS P2ニッサンでファステストタイムをマークしたのは、ヤン・マーデンボローです。同じくGTアカデミー卒業生のマーク・シュルツイスキーと、アレックス・ブランドルがチームメイトです。
「今日のセッションはとてもうまくいきました」とマーデンボローは述べました。「新しいタイヤでの初めての走行で、マシンの燃料は少ない状態でした。最後のセクターまではクリアラップとなっていたのでポールポジションも狙えたはずでしたが、3位でも満足です。昨年は予選ではかなり後方となりましたが、それでもレースでは3位でフィニッシュしました。トップに近いところからスタートできることで最初の3時間は、特にセーフティカーが入った場合のことを考えれば、いいポジションでいられることができます。今日は決勝に向けての陣取りの日だったので、ここからはレースに集中することできます。私たちは優勝を目指しています」
今回がル・マンデビューとなるマーク・シュルツイスキーは、コースに慣れることに専念しました。ロシア出身のシュルツイスキーはセッションの間に好タイムもマークし、ル・マンのスタートに向けて準備が整ったようです。
「今日、私が目指していたのは、コースに慣れて、夜間をどのように走行するかを学ぶことでした」とシュルツイスキーは述べました。「まだ勉強しながらテクニックを磨いているところですが、これでレースへの準備はできたと思います。私にとって、間違いなく素晴らしい経験になると思います」
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