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NISSAN GT-R NISMO GT500が表彰台独占【日産自動車】

2014年6月1日

– SUPER GT 2014第3戦レースレポート –

6月1日 オートポリス(大分県日田市)
これまでの10月開催から6月にカレンダー変更となったSUPER GTオートポリス戦は、6月1日(日)に決勝の300kmレースが行われ、ポールポジションスタートの#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が一度も首位を譲らずに完勝。同予選2位の#46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝)が決勝も2位、予選4番手の#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が3位に入り、1995年以来となるGT-Rによる表彰台独占を達成しました。



予選、決勝ともに好天に恵まれ、二日間合計で38,200名もの観客がオートポリスに集まりました。前日の予選では、新型GT500車両はこれまでのコースレコードを4秒も縮める速さをみせましたが、中でもフロントローに並んだ2台のNISSAN GT-R NISMO GT500の速さは際立っていました。午後2時過ぎにレースがクリーンスタートすると、クインタレッリがドライブする#23 GT-Rは、序盤からハイペースで後続を引き離しにかかります。本山がスタートを担当した#46 GT-Rは一時#23から4秒ほど離されますが、徐々にギャップを縮め27周目には#23の背後につけ、オーバーテイクのチャンスを待ちます。逃げ切りたい#23はペースを上げますが、先行車につまずいた際に#46 GT-Rと軽く接触。しかし、お互いにダメージは少なく、そのまま周回を続け、#23 GT-Rは首位のまま37周目にピットインし、松田にステアリングを託します。一方の#46 GT-Rは、30周目に柳田に交代するためピットインを済ませており、後半もGT-Rの1-2態勢は不動でしたが、終盤にさしかかった時点で第1コーナーにて大きなクラッシュが発生。セーフティカー(SC)が導入され、レースは中断されてしまいます。このSCランにより、2台のGT-Rが築いたマージンは帳消しです。しかし、グリーンフラッグが振られ、残り9周でレースが再開されると#23 GT-Rの松田は速いペースで逃げ切り態勢をとり、65周目のチェッカーフラッグをトップでくぐり抜けました。また、柳田の#46 GT-Rも約6秒差の2位でフィニッシュしています。
前半に4位から一時5位に順位を落とすものの、#12 GT-Rのオリベイラはその後挽回して3位に上がり、そのままマシンを安田につなぎます。SCランを経て3位を維持していた安田は、マシントラブルのために終盤には後続のレクサスRC Fに背後に迫られましたが、粘り強い走りでポジションをキープ。3位でゴールし、表彰台の3番目のステップに上りました。#12 GT-Rは開幕戦で3位、前戦富士では優勝しており、今回の3位入賞によりシリーズポイントのリードをさらに広げました。予選8位からレースをスタートした#24 D’station ADVAN GT-R(ミハエル・クルム/佐々木大樹)は、前半を担当したクルムが10位で佐々木に交代しましたが、間もなくエンジンルームからスモークが発生したため第1コーナーにマシンを止めて佐々木は退避。#24 GT-Rはノーポイントでこのレースを終えました。
GT300クラスは、予選3番手の#3「B-MAX NDDP GT-R」(星野一樹/ルーカス・オルドネス)は、序盤をオルドネスが担当。背後からチャンスを伺っていた車両にかわされ、4位で星野に交代しました。その後、星野は懸命に上位車を追いかけたましが、逆転は叶わず4位でチェッカーを受けることになりました。これにより、#3 GT-Rは開幕戦から3戦連続入賞を果たしています。


【日産系チーム総監督 柿元邦彦のコメント】

「やっとNISMOが優勝を果たし、あわせてNISSAN GT-Rが1-2-3フィニッシュを達成できてホッとしています。しかし、SCカーが導入されてマージンが消えてしまったので、最後は本当にハラハラしましたね。今年のGT-Rの強さの要因のひとつには、新しい直噴4気筒ターボエンジンの強さがあると思います。終盤の安田の粘りをみてもわかるように、中低速コーナーで後ろに迫るライバルを引き離すことができます。これからシーズン残り全戦で、4台のGT-Rのうち1~2台を表彰台に上げたいですね。ご声援ありがとうございました」

【#23 GT-Rドライバー 松田次生のコメント】
「NISMOに移籍した今年、最初の2戦は悔しい思いをしたので、解決するために何度もチームとミーティングを重ねました。しかし、今回は昨日の予選から流れも良く、チームが僕らドライバーの要望どおりのクルマに仕上げてくれて、それがタイヤと非常にマッチしたことがすべてです。終わってみればこんな完勝ができると思わなかったけど、SCが入った時には、簡単に勝たせてはくれないな、と不安になりました。なので、リスタート後はフルプッシュしました。普通は優勝した後泣いたりしませんが、今回はチェッカーを受けたあと泣けてきました」

【#23 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリのコメント】
「日産・NISMOファンの皆さん、お待たせしました。去年も何度か勝てるチャンスはあったけど、今年は3戦目でやっと納得のいくレースができました。思ったよりタイヤとマシンの状態が良く、前半からプッシュできたし、タイヤもセーブできました。46号車に追いつかれた時は、前のクルマが譲ってくれなかったので、接触してしまいましたが、大きなダメージにならなくて良かった。良い(マシンの)パッケージを見つけたので、次のSUGOもこれをベースに調整していけば良い結果が狙えると思います」


【GT500決勝 結果】 65 Laps

【GT300決勝 結果】 60 Laps


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