ニュース
米ケンタッキー工場で生産累計1,000万台を達成【トヨタ自動車】
2014年5月29日
トヨタ自動車㈱(以下、トヨタ)の米国生産事業体Toyota Motor Manufacturing, Kentucky, Inc.(以下、TMMK)で本日、車両生産累計1,000万台を祝う記念式典が実施された。
式典に参加した7,000人の内、エヴリー・バッセルJr.は、設立当初からTMMKで働いている従業員の一人だ。1988年、当時22歳の彼は家業の農業を継ごうと考えていた中、自宅から90キロほど離れたジョージタウンにトヨタの工場が建設されることを知り、従業員募集に応募することにした。応募総数が10万人を超える中、採用されたのはわずか3,000人ほど。採用されるとは思っていなかったと、バッセルは当時を振り返る。「しかし、幸運にも採用され、トヨタで働く事で人生が大きく変わった。それまでは将来への不安もあったが、トヨタに入れば、一生続けられる仕事になると分かっていた」と述べる彼は、入社から早26年、今やTMMKでグループリーダーとして現場を率いている。
式典会場では、TMMK生産第一号のカムリと、TMMK生産1,000万台目のカムリ、2台が並んだ。TMMKのウィル・ジェームス社長は式典で「この2台のカムリの間には、たくさんの時間が流れ、見た目もずいぶん変わったが、そこに受け継がれるチームワーク、技術、情熱といったDNAは何ら変わっていない」と述べた。
TMMKの初代社長である楠兼敬も、1988年5月に開かれたTMMK生産開始記念式典で、同じようなスピーチを行っている。「TMMKで初めて生産されたこのカムリは、我々がもっとも大切にしている基本、すなわちチームワークのシンボルだ。だから、このカムリを、従業員のためにいつまでも残しておこうと思う。私たちは将来、チームワークを通じて何を成し遂げられるのか。このカムリが、それを示してくれるだろう」と。
生産累計1,000万台を達成するのは、TMMKが海外事業体としては初めてだ。設立当初から現在までのTMMKの累計投資額は約59億ドルに上る。また、2015年からのES350の生産開始に伴い、生産能力は現在の年間50万台から55万台に増加する予定。
TMMKでは、従業員一人一人が、それぞれの誇りや情熱をもってクルマ作りに携わっている。品質管理を担当する7年目の社員、ジョボンダ・ウィリアムスが「この仕事の醍醐味は、自分が関わったクルマが道路を走っているのを見ること。その光景を見るたびに自分のクルマが走っているように感じる」と語るように。彼女は、「来年にはレクサス生産も加わり、生産累計2,000万台もそう遠くない未来だろう。トヨタの一員であることに誇りを感じている。」と付け加えた。
トヨタ自動車株式会社ホームページはこちら