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「特定特殊自動車排出ガス2011年基準」対応の小型ホイールローダ2機種を新発売(KCM)【川崎重工業】
2014年5月26日
川崎重工グループのKCMは、「特定特殊自動車排出ガス2011年基準」(※1)対応の新型ホイールローダ「Z7シリーズ」の小型機種として、「50Z7」(バケット容量:1.3m3、運転質量:7.0t)および「60Z7」(バケット容量:1.5m3、運転質量:8.1t)の2機種の国内販売を、6月1日より開始します。
今回発売する新型ホイールローダ「50Z7」および「60Z7」は、当社と日立建機株式会社との共同開発によるニューモデルで、安全性、経済性、作業性能、外観、オペレータの快適性などホイールローダに求められる点に配慮し、ユーザーニーズに応えています。
新型ホイールローダ「50Z7」および「60Z7」は、排出ガスに含まれる大気汚染の原因物質である窒素酸化物(NOx)および粒子状物質(PM)の排出量を従来機と比べ大幅に削減し、国土交通省等が定める「特定特殊自動車排出ガス2011年基準」に適合しています。また、当社従来機より作業性能を向上させるとともに、約15%の燃費低減を実現しました。
※1 特定特殊自動車(ほとんどすべての建設機械、農業機械、産業用機械)を対象とする、ディーゼルエンジンの新たな排出ガス規制。
「50Z7」および「60Z7」の特長および主要諸元は、次のとおりです。
1. 主な特長
☐ 「特定特殊自動車排出ガス2011年基準」に対応
・ 新たにエンジンに搭載した酸化触媒付マフラ、排気ガス再循環装置(EGR)により、排出ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)排出量を大幅に削減しました。
・ 排出ガス規制は、北米のInterimTier 4、欧州のStage ⅢBにも対応しています。
□ 燃費の低減
・ 掘削時の作業にかかる負荷を検知して機械のけん引力を自動制御する「新マッチングコントロール」を採用しました。これにより、機械の動作を最適化し、エネルギーロスを抑えることで当社従来機より約15%の燃費低減を実現するとともに、スムーズな掘削・積込み作業を可能としました。
□ 作業性能、安全性、居住性の向上
・ 低速時(L速)の最高速を7~11.5km/hの間で自由に設定可能なスピードセレクタスイッチを標準装備し、狭い現場での作業を容易にしました。
・ 傾斜昇降ラダーの採用、ハンドレールの最適化を行い、オペレータ乗降時の安全性向上を図っています。
☐ 整備性の向上
・ 従来機種より大きく開閉するエンジンルームは、開口部が広くメンテナンスしやすい構造となっています。
・ 排出ガスの後処理装置には、一定時間毎のフィルタ清掃・交換が不要な酸化触媒付マフラを使用しています。
□ 洗練された外観デザイン
・ 小型ホイールローダの使用環境を考慮し、都市景観にもマッチした躍動感あふれる洗練された外観デザインを採用しました。
□ 豊富なオプション
・ 小型ホイールローダの使用が多い除雪業、農畜産業、産業廃棄物処理業者向けに幅広く対応可能なオプション・パッケージを豊富に用意しています。
☐ 新メンテナンスパッケージ
・ 今回発売された「Z7シリーズ」向けの新車保証プログラムが適用されています。従来からの保証に加え、下記項目を追加しました。
① パワートレイン(エンジン、動力系装置、油圧機器を含めた主要コンポーネント)は、3年または5,000時間のいずれか早く達成した時点まで保証期間を延長します。(※2)
② 無償メンテナンス
エンジンオイルとエンジンオイルフィルタは、500時間毎に4回まで無償で交換を実施します。
※2 13ヶ月以降の保証は、有償メンテナンス契約が必要です。
※3 標準小売価格は消費税別
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