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スペイン・バルセロナ工場で、2車種目のEVの生産を開始【日産自動車】
2014年5月6日
● 「e-NV200」は、日産のグローバルEVラインナップを拡充する2車種目のモデル
● 総額431百万ユーロとなるスペイン生産事業への新規投資の一環として、バルセロナ工場が、日産初となる電気商用車(バン)を生産
● 同モデルは、都市部での貨物配送事業者やタクシー会社に対し、ゼロ・エミッションによる事業運営の機会を提供
● バルセロナ工場は世界で唯一の「e-NV200」生産工場として、同モデルを世界各地へ輸出
● 「e-NV200」は、世界で最も売れている電気自動車「日産リーフ」とその電動パワートレインを共用
日産自動車は、同社にとって2車種目の電気自動車となる「e-NV200」の生産を開始しました。同モデルは、乗用ユースとしても商用ユースとしても使用できる、多機能なバンです。バルセロナ工場にて5日に実施された生産開始式典には、スペイン国産業相のホセ マヌエル ソリア氏、カタルーニャ州知事のアルトゥール マス氏、バルセロナ市長のジャビエル トリアス氏をはじめとする、多くの地元関係者が参列しました。
バルセロナ工場は、タクシーとしての用途にも対応するこの画期的なゼロエミッションモデルを、世界各地の市場に向けて生産します。
スペインでの生産事業への新規投資額431百万ユーロの一部となる100百万ユーロの投資を得て生産される「e-NV200」は、まず、日本をはじめとする約20か国に向けて輸出されます。その後、「日産リーフ」でも見られたように、徐々にその輸出先を広げ、同社のゼロ・エミッション車の継続的な拡販に寄与していきます。
日産自動車のアンディ パーマーCPLO(Chief Planning Officer)は、「日産として2車種目となるこのEVの生産開始は、当社にとって重要なマイルストーンです。今やEVは、主流の技術として認識され、多くの競合他社が1車種目のEVの市場投入を急いでいますが、日産はその先を進んでいます。すでに『日産リーフ』は、世界で一番売れているEVとして、11万人を超える世界中のお客様にご愛用いただいております。」と述べました。
100%電気商用車「e-NV200」の生産工場を構えるバルセロナ市は、タクシー用途として同モデルを導入する、世界で最初の自治体となります。同市のこの取り組みを意義深いものとみるパーマーCPL0は、「ロンドンやパリなどの大都市でみられる深刻な大気汚染問題を踏まえると、『e-NV200』がもたらす価値は、一層高いものとなります。バルセロナ市を数多く走るタクシーがゼロ・エミッション車となることで、多数の市民や観光客が、よりきれいな大気を享受します。そして、数年後には、未来志向をもつその他多くの自治体が、同様の取り組みを開始することと思います。」と付け加えました。
バルセロナ市長のジャビエル トリアス氏は、「日産とのパートナーシップのもと、この新たな100%電気商用車の生産がここバルセロナ市で行われることは、持続可能な都市型経済の実現を目指す当市の戦略を、より強固なものにします。私どもの市では、将来を見据えて、より肝要な分野に戦略的に投資を行っていますが、電気自動車はまさにそのような分野のひとつです。財政を強化すべく行っている、経済力の強化並びに産業の発展の一環です。それは、結果として、市民生活の質の向上にもつながっていくものであります。」と述べました。
日産モトール・イベリカ会社のマネージングダイレクターであるフランク トレスは、「日産にとって2車種となるEVを、ここバルセロナ工場で生産できることを、大変誇りに思います。これはひとえに、この工場で働く従業員や多くの関係者の、日々の努力の賜物です。また、当工場にとってはわずかに二度目のこととなりますが、日産のホームマーケットである日本市場へ向けた車両を生産できることを、大変喜ばしく感じています。」と語りました。
バルセロナ工場は、「e-NV200」の唯一の生産拠点として、日本をはじめとする域外へ向けて、6月より同モデルの輸出を開始します。
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