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カルニソックIMPUL GT-Rがポールトゥウィン — SUPER GT 2014第2戦レースレポート –【日産自動車】
2014年5月7日
5月4日 富士スピードウェイ(静岡県小山町)
ゴールデンウィーク後半の5月4日(日)に富士スピードウェイでSUPER GT第2戦富士500kmレースが行われ、ポールポジションから110周の決勝レースをスタートした#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が安定した速さを見せて優勝。ポールトゥウィンを果たしました。
晴天に恵まれたこともあり、この決勝レース日には57,000名を超すレースファンが富士スピードウェイを訪れました。前日の予選日は、GT500クラスのトップタイムが#12 GT-Rで、フロントロウには#46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝)、3位には#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が続き、さらに6位に#24 D’station ADVAN GT-R(ミハエル・クルム/佐々木大樹)が入るなどGT-R勢の速さが光り、決勝のグリッド前方をGT-Rが占めました。
レースがスタートすると、4周目にGT300車両が第一コーナーで激しくクラッシュし、序盤から7周にもわたるセーフティカー(SC)ランとなりました。さらに20周目には、2位を走行していた#46 GT-Rから出火。ドライバーの本山が第2コーナー脇にマシンを止め、かけつけたオフィシャルによって消火されましたが、#46 GT-Rはこの時点でリタイアとなりました。この作業の間再びSCランとなり、レースリーダーのオリベイラ駆る#12 GT-Rは広げつつあった2位以降との差をその度に縮められてしまいました。しかし、オリベイラは、再スタート後も危なげない走りで首位を守り続けます。42周目までそのままレースをリードし続け彼は、ピットインし安田に交代します。その際、タイヤ交換に手間取りタイムロス。安田は4位でレースに戻りましたが、その後再びトップに返り咲きました。最後の30周を担当したオリベイラは、一度も後方を脅かされることもなく、最終的には24秒ものリードを築き、トップフィニッシュを果たしました。
予選3位となり表彰台以上が期待された#23 GT-Rは、#46 GT-Rの離脱で2位にポジションアップ。スタートドライバーのクインタレッリは、ポジションを維持しながら35周目にピットインし、松田にドライバーチェンジしました。コースに戻った松田は、一時4位にポジションを落としていた#12 GT-Rに代わって日産勢のトップを走ります。さらに、47周目には#18 NSXコンセプトを抜いてフロントランナーの座を奪いかえしました。そのまま、#23 GT-Rがレースをリードし続けるかに見えましたが、69周目の300Rコーナーで突然スローダウンして停止。スロー走行でピットに戻り、ステアリング系統を修理し、松田はそのままレースに復帰します。しかし、タイムロスは大きく、順位は7位にまで後退しました。その後、ふたたびクインタレッリにドライバー交代し、8位でレースをフィニッシュしました。今大会の練習走行から好調に走っていた#24 GT-Rは、6番グリッドからクルムがスタート。他車に遅れをとることなく最初のスティントを5位で終えると、GT500ルーキーの佐々木は3位に順位をあげて最終ランナーのクルムにステアリングを託しました。表彰台の可能性もあった#24 GT-Rでしたが、「まだプッシュできる余裕はあったけど異音がするなど不安要素もあり、無理せずフィニッシュすることを選んだ」とクルムは話すように、終盤はペースをコントロールし、4位でチェッカーフラッグを受けました。
GT300クラスは、ポールポジションからレースをスタートした#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ルーカス・オルドネス)は、序盤のSCランでドライバー交代のタイミングが計画からずれ、後半にそれが響いて最後の星野の周回は燃料をセーブせざるを得なくなりました。その結果、5位でレースを終えることになりました。チーム監督の長谷見昌弘は、「GT3は予選で攻めすぎず、決勝レースでコンスタントに走ることが肝心です。今回は計画が崩れ、後半は(燃料が)厳しくなってペースダウンしました。ポールスタートが活かせず残念です」と語っています。GT-R勢としては、#67 STPタイサンGAIA POWER GT-R(横溝直樹/密山祥吾)がクラス9位、#30 IWASAKI apr GT-R(岩崎祐貴/影山正美)が10位でポイントを獲得しました。
【#12ドライバー、安田裕信のコメント】
「僕にとっては久しぶりの優勝なので、本当に嬉しいです。最初のJP(オリベイラ)のスティントが完璧だったのに、ピットでロスがあり、また走り出したらタイヤかすを拾ってしまう現象に悩みました。さらに、GT300車両とのコンタクトもあったりして…。それでも最後のスティントでまたJPが危なげない走りだったので、勝てると思いました」
【#12ドライバー、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのコメント】
「ストレスのたまるレースでしたね。序盤からリードを広げる作戦だったので、SCでその度にアドバンテージが消されてしまいましたから。また、タイヤのピックアップにも苦しんだりしましたが、最後はリードが築けたので良かったですね。チャンピオンシップをリードしているので、この先が楽しみです」
【柿元邦彦日産系チーム総監督のコメント】
「今回は12号車が優勝できてホッとしました。とは言え、23号車、46号車にトラブルがあったので、フラストレーションもたまりましたね。しかし、GT-Rの速さが本物だということは証明できました。特に12号車は24秒ものマージンを築いてゴールできましたし、24号車は着実に速くなっていると印象づけました。これからにも大いに期待していただけると思います」
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