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北京モーターショーで新型カローラ、新型車レビンを初披露 中国で50年、新たなる飛躍へ【トヨタ自動車】
2014年4月20日
4月20日に開幕した北京モーターショーで、トヨタは、合弁パートナーである一汽トヨタ自動車販売有限会社、広汽トヨタ自動車有限会社と共に、主力車種およびコンセプトカー計38台を出展した。1964年にクラウンを初めて中国に輸出して以来、今年で50年を迎えたが、今後も中国事業の強化に取り組んでいく。
なお、今回の北京モーターショーにおける展示の主役となるのは、中国初披露となる新型カローラならびに新型車レビンである。
トヨタ自動車の伊原保守副社長は、北京モーターショーのプレスカンファレンスにおいて、2015年に、今回発表した新型カローラおよび新型車レビンに中国産ハイブリッドユニットを搭載し、新型ハイブリッド車として、装い新たに中国の消費者に届ける計画を明らかにするとともに、また将来的には、中国市場にて日系メーカーNo.1、ブランド別シェア3位となることを目指し、努力していくことで、「いずれは、年間販売200万台規模の事業へと成長を遂げることが、私の描く中国事業の将来像である」と語った。
トヨタは、また、世界的なスーパースター、ビヨンセを起用したGet Goingキャンペーンを中国などで開始しており、キャンペーンを通じ、若者の夢や挑戦を応援していく。
【北京モーターショー(The Beijing Motor Show 2014)概要】
2014年4月20日 トヨタプレスカンファレンス 伊原副社長スピーチ
大家好。伊原でございます、本日は、トヨタブースにお越しいただき、心から感謝申し上げます。
昨年から中国事業を担当しておりますが、本日、世界最大のこの北京MSの場で、皆様にご挨拶させていただけることを、大変うれしく思っております。
私の名前は保守と申します。名前は「保守(バオ ショウ)」ではありますが、私の描く中国戦略は決して保守的ではなく、革新的なものだと自負しておりますので、今後のトヨタの中国事業の展開に、是非ともご期待いただきたいと思います。
昨年以来、少しでも中国の方々とコミュニケーションをしたいとの思いで、中国のことを学び始めました。
そして、中国語に「実事求是」という四文字熟語があることを知り、私は大変驚きました。なぜなら、この「事実に基づいて真実を求める」という言葉は、まさに私の座右の銘でもある、「現地現物」という言葉と同じ意味であったからです。それ以来、この言葉は私が中国事業を進める上での、揺るがぬ信条となりました。
中国事業を進めるにあたり、まさに「実事求是」の精神で、現地化を推進し、中国に根付いた「中国トヨタ」の建設に邁進していきたいと考えております。
1964年に、トヨタが初めて中国へクラウンを輸出してから50年が経過しました。トヨタにとって、大変長い事業の歴史を持つここ中国は、最も重要な市場の一つです。
我々はこの市場において、将来的には日系メーカーNo.1、ブランド別シェア3位となることを目指し、努力していきたいと考えております。
その第一歩として、昨年の販売実績92万台に対し、本年は販売目標を過去最高の110万台以上とし、順調に実績を重ねております。そしていずれは、年間販売200万台規模の事業へと成長を遂げることが、私の描く中国事業の将来像です。
そのためにも、今後2017年末までの3年間で、15車種以上の新型車を中国のお客様にお届けする予定にしております。合わせて、生産体制の強化も行ってまいります。
具体的には、中国市場において、より多くのお客様にトヨタをお選びいただくためには、市場の6割を占めるに至ったコンパクト市場へ、商品力の高い新モデルを投入することが最重要課題となっております。
その課題に対する答えとして、我々は昨年、中国専用モデルである、VIOS/YARIS Lを投入いたしました。
おかげさまで、多くのお客様からご好評をいただいております。
今年は、更なるコンパクトカーラインアップの充実のため、新型カローラを一汽トヨタ、新型車レビンを広汽トヨタに投入する予定です。このVIOS、YARIS Lにカローラ、レビンを加えたエコかつスマートなコンパクトカーシリーズによって、トヨタは中国コンパクトカー市場で全力攻勢をしてまいりますので、是非、ご期待いただきたいと思います。
さて、先ほどご覧いただきましたように、先月からトヨタは「Get Going」というキャンペーンを開始いたしました。
世界中の若者に人気があるトップスター、Beyoncéを起用したこのキャンペーンは、社会の中核となりつつある、80年代生まれ、90年代生まれといった中国の若い方々の、夢や挑戦を応援することで、トヨタのことをご理解いただき、より身近に感じていただくための施策のひとつです。
今後もトヨタは、未来を担う若者の良いパートナーとなるべく、様々な取り組みを行ってまいります。
そういった若いユーザーの方々がつくる、中国の未来にトヨタが少しでもお役にたつために、鍵となるのはやはり環境技術です。トヨタの環境技術の進化の歴史は、1997年のプリウス以来、グローバルで640万台以上を販売した、ハイブリッド技術の進化の歴史そのものといっても過言ではありません。
「トヨタが世界に誇れる環境技術であるハイブリッドの魅力を、中国で生まれたハイブリッドカーで皆様にお届けしたい」との想いで、世界初の日本以外での国産化に向けた取り組みを昨年より開始いたしました。
具体的には、ハイブリッドのコア部品である電池の製造会社や、CVTに加えてハイブリッドトランスアクスルの生産を行うTMCAPを既に立ち上げております。さらにインバーターの現地生産の準備も進んでおり、ハイブリッド国産化の準備は着実に整いつつあります。全て、トヨタにとって世界初の大きな挑戦です。
今日にいたるまで、もちろん様々な困難もありますが、昨年秋に常熟に完成したTMECで、多くのトヨタの中国人技術者が、一汽、広汽の技術者とともに必死に国産ハイブリッドカーの開発に取り組んでいる姿を目にした時、私はあらためて、「必ずやこの世界初の挑戦をやりとげる」との想いが強くなりました。
ここで皆様に、後ほどご披露するカローラとレビンそれぞれに、来年、国産ハイブリッドユニットを搭載した上で装いも新たにした、ハイブリッドモデルが新しく加わることを、お約束したいと思います。
最後になりますが、これからも、我々トヨタは、中国に根付いた「中国トヨタ」として、パートナー・各事業体・販売店・サプライヤーの従業員が一体となり、中国のお客様と社会のニーズにお応えできるよう、努力していきたいと考えています。引き続き、どうぞよろしくご支援をお願い申し上げます。
それでは、今年新たにお届けする、新型カローラ、新型車レビンをご覧ください!
歩歩向前、馬到成功! 謝謝!
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