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台湾鉄路管理局殿向け 通勤電車EMU800型納入【日本車輌製造】

2014年4月7日

この度、台湾鉄路管理局(略称TRA : Taiwan Railways Administration)殿に通勤電車EMU800型を納入しましたので、その概要を紹介します。

こ の車両は当社も出資する台湾車輛股份有限公司との共同受注案件であり、当社はプロト車16両の製作と台湾車輛への技術サポート、部材供給等を行い、量産車 280両を台湾車輛が製造して、合計296両が納入されます。台湾車輛との共同受注案件としては、TRA殿向け通勤電車EMU700型(160両)に続く ものです。 EMU800型は設計最高速度140km/h、営業最高速度130km/hの通勤電車です。 衝突対策、床の耐火災対策を適用し、ユニバーサルデザインの思想を取り入れた、安全で使いやすい車両になっています。

車体構造は日車式ブロック工法を用いたステンレス製で、TRA殿の各駅のホーム高さが嵩上げされるのに合わせ、EMU700型にあった側入口のステップをなくし、側裾部分の車体を拡大しています。 流線型の先頭部には、自動開閉できる連結器カバーを備えています。 先頭車には車いすスペース、多機能トイレ、自転車を固定する設備があります。

腰掛は、先頭車はロングシート配置、中間車はセミクロスシート配置とし、各車とも優先席の割合を既存車両より増やしています。 車内案内表示器は、側入口の上部にLED表示器、天井部にLCD表示器を配置し、LCD表示器には動画の広告等を表示することができます。

プロト車16両は2013年8月27日に基隆港に到着し、仕様書指定の試運転期間を経て、2014年1月2日から営業運転が開始されました。台湾車輛で製作された量産車も順次納入されています。 現在、TRA殿においては、新線・新駅の開業、花蓮―台東間の電化、列車本数の増加などの施策が順次進められており、EMU800型は、台湾各地に配置され、利便性向上のため活躍することになります。 EMU800型は先頭部の塗装が笑顔のように見えることから、「微笑號」の愛称で呼ばれており、台湾の利用者に親しまれるものになることを期待します。





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