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リチウムイオン二次電池向け植物系ハードカーボン負極材<バイオカーボトロン>の新プラントが完成【クラレ】
2014年4月8日
~エコカーの普及・性能向上に貢献~
リチウムイオン二次電池向け植物系ハードカーボン負極材<バイオカーボトロン>の
新プラントが完成
~グローバルな市場成長に対応~
㈱バイオハードカーボン(本社:岡山県備前市、社長:岩脇 伸夫(以下、「BHC」)は、リチウムイオン二次電池(以下、「LiB」)向け植物系ハードカーボン負極材<バイオカーボトロン>の新プラントがこのほど完成し、2014年4月8日に竣工式を実施しましたのでお知らせいたします。
1. 経緯
● クラレケミカル㈱(本社:大阪市北区、社長:山本 恭寛(以下、「クラレケミカル」)と㈱クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン(本社:東京都中央区、社長:中谷 秀雄(以下、「KBMJ」)は、新規植物系ハードカーボンを製造することを目的に、2012年8月22日に共同でBHCを設立。
● クレハ・グループは、主に民生用LiB向け負極材として使用されてきた黒鉛に比べ、耐久性や充放電特性に優れ車載用LiB向け負極材として適した石油ピッチ系ハードカーボンの製造技術を保有。
● <バイオカーボトロン>は、クレハ・グループと植物原料精製技術を保有するクラレ・グループが共同で開発。
● LiB市場は、携帯電話やノートパソコンなどの民生用を中心に拡大してきたが、近年ではハイブリッド車・電気自動車などの車載用市場の急速な拡大が見込まれている。
● KBMJは、現在車載分野で展開している石油ピッチ系ハードカーボン負極材<カーボトロンP>に加えて、年産1,000トンの<バイオカーボトロン>のセミコマーシャルプラント生産品を通じて製品ラインアップを拡充し、ユーザー認証、市場開発を加速。
● 車載用ハードカーボン系負極材の市場拡大にあわせ、さらに増強予定。
2. 竣工式概要
開催日 : 2014年4月8日
出席者 : ㈱クラレ 代表取締役社長 伊藤 文大
㈱クレハ 代表取締役社長 小林 豊
クラレケミカル㈱ 代表取締役社長 山本 恭寛
㈱クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン 代表取締役社長 中谷 秀雄
㈱バイオハードカーボン 代表取締役社長 岩脇 伸夫
他 関係者 合計約60名
3. 植物系ハードカーボン新プラントの概要
場所 : 岡山県備前市鶴海 4342番地 (クラレケミカル鶴海工場敷地内)
生産能力 : 第一期 年産1,000トン
設備投資額 : 約30億円
【ご参考】
設備新設までの経緯
● 2011年12月
㈱クラレ(以下「クラレ」)と㈱クレハ(以下「クレハ」)が、LiB負極材の新規開発品の共同事業化に合意。
KBMJにクラレが資本参加・人材投入、ならびにKBMJとクラレケミカルの生産合弁会社を新設し、2013年に年産1,000トンレベルで量産・供給体制を構築することを基本合意。
● 2012年7月
KBMJに対する資本参加の受け入れ合意。(クレハ、伊藤忠商事㈱(以下「伊藤忠商事」)に加え、新たにクラレ、㈱産業革新機構「以下「産業革新機構」が参加)
● 2012年8月
クラレケミカルとKBMJによる生産合弁会社BHCを設立。
同年7月のKBMJに対する資本参加の受け入れ合意に基づき、KBMJに対する資本参加実施(クラレ、クレハ、伊藤忠商事、産業革新機構)。
■㈱バイオハードカーボンの概要
社名 : ㈱バイオハードカーボン
代表者 : 岩脇 伸夫(クラレケミカル㈱取締役会長)
資本金 : 100百万円(クラレケミカル㈱50%、㈱クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン50%)
設立日 : 2012年8月22日
事業内容 : LiB用植物系ハードカーボンの製造
本社所在地 : 岡山県備前市鶴海 4342番地 (クラレケミカル鶴海工場敷地内)
■クラレケミカル㈱の概要
社名 : クラレケミカル㈱
代表者 : 山本 恭寛
資本金 : 600百万円(㈱クラレ 100%)
設立日 : 1940年12月11日
事業内容 : 活性炭その他化学品の製造、販売
本社所在地 : 大阪市北区角田町8番1号 梅田阪急ビルオフィスタワー39F
■㈱クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパンの概要
社名 :㈱クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン
代表者 : 中谷 秀雄
資本金 : 1,039百万円
(㈱クレハ50.1%、伊藤忠商事㈱20%、㈱クラレ20%、㈱産業革新機構9.9%)
設立日 : 2011年4月5日
事業内容 : LiB用負極材の製造・販売およびLiB用バインダーの販売
本社所在地 : 東京都中央区日本橋浜町3丁目3番2号
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