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アジアのトップクラスの大学と共同研究ネットワークを発足【BASFジャパン】

2014年3月18日

■ 研究のグローバル化をさらに推進
■ 自動車、建設、洗剤・洗浄剤、水処理、風力エネルギー産業向けの   革新的な機能性材料が対象


BASFは日本、韓国、中国のトップクラスの7大学/研究機関とともに「先進材料オープンリサーチネットワーク : Network for Advanced Materials Open Research(NAO)」というリサーチイニシアチブを発足させました。 この取組みは研究者/科学者たちが幅広い用途に向けた新素材の開発を協力して行います。第一段階において注力する分野は自動車産業、建設産業、洗剤・洗浄剤産業、水処理産業、風力エネルギー産業向け製品です。「この活動はグローバルな研究活動のさらなる推進を目指すBASFの戦略において重要な一歩です」と、アドバンスマテリアル・システムリサーチ プレジデントのクリスチャン・フィッシャーは述べています。 BASFは2020年までに研究活動の50%をヨーロッパ以外の地域で行う計画で、その25%はアジア太平洋地域で行う予定です。 BASF では現在、ヨーロッパの「先進材料・システム共同リサーチネットワーク : Joint Research Network on Advanced Materials and Systems(JONAS)」や、北米の「北米先進材料リサーチセンター : North America Center for Research on Advanced Materials(NORA)」など、世界各国で同様の取組みを展開しています。

今回のリサーチイニシアチブには、日本の京都大学、中国の北京化工大学、北京理工大学、復旦大学、清華大学、長春応用化学研究所、韓国の漢陽大学校が参加しています。また、BASFの研究者たちはその他の教授6名やBASFの科学者で構成される科学委員会のサポートやアドバイスを受けます。BASFのアジア太平洋地域リサーチ代表シニア・バイスプレジデントカール‐ルドルフ・クルツは次のように述べています。「NAOのようなオープンな研究活動は、お客様とともに、そしてお客様のためにイノベーションを推進するというアジア太平洋地域戦略『grow smartly(スマートに成長する)』にも合致します。また同時に、アジア太平洋地域の若い研究者に対してもBASFの魅力を示すことに繋がります。」

今回のアカデミックパートナーは材料科学、モデリング、合成法における科学知識を提供するだけでなく、興味深い研究アプローチにつながるアイデアも提供することとなります。こうしたパートナーの確かな根拠に基づいた科学知識に加え、BASFの研究者は研究成果を技術的に実行可能なソリューションへと転換し、さまざまな産業や用途にはどの材料特性が必要かを特定することができます。

今回の連携では長期的視点に基づき、アカデミックパートナーたちと共同でアイデアやプロジェクトを開発、発足させていきます。上海を拠点としてNAO研究ネットワークを率いるBASFの研究者セバスチャン・ガルニエルは次のように説明しています。「今回のイニシアチブは信頼に基づく協力精神、オープンさ、そして新たな方向に向いて考え、行動するという意志に基づいたものです。多様性に富んだチームとなっており、パートナー同士が互いの専門家知識から刺激を受けるでしょう。」

すでにアジア太平洋地域で開始された研究プロジェクトもあり、その他のプロジェクトに関しても現在準備段階にあります。韓国の漢陽大学校におけるプロジェクトでは風力産業で使用されるコンポジット・システムの劣化性を予測するモデリング・ツールの開発を行っています。中国・上海の復旦大学で現在進行中のプロジェクトではハイブリッド材料をもとにした新たな塗装システムの開発を行っています。復旦大学の材料科学学部の学部長であるリミン・ウー教授は次のように述べています。「この活動を通してBASFと協力することで、私のワーキング・グループに所属する研究者たちは特定用途の科学的背景を詳しく知ることができます。それと同時に、最先端技術に携わることもできるのです。こうした研究は強力な原動力を生み、他の教授陣や学生たちの大きな関心を引くこととなるでしょう。」


詳細に関しては http://nao.basf.com(英語) をご覧ください。


BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は世界をリードする化学会社「The Chemical Company」です。製品ラインは、化学品、プラスチック、高性能製品、農業関連製品、石油・ガスと多岐にわたっています。BASFは、経済的な成功、社会的責任、そして環境保護を同時に実現しています。また、BASFは科学とイノベーションを通して現代社会や将来のニーズを提示しながら、ほぼすべての産業のお客様を支援しています。BASFの製品とソリューションは、資源の確保に貢献し、栄養価の高い食品を提供するとともに、生活の質の向上に寄与しています。BASFは「私たちは持続可能な将来のために、化学でいい関係をつくります」を企業目標に掲げ、これらの活動を実施しています。2013年の売上は約740億ユーロで、従業員数は約11万2000人です。BASFの詳しい情報は、www.basf.com(英語)、newsroom.basf.com(英語)、www.japan.basf.com(日本語)をご覧ください。





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