V8クリプサル戦で上位フィニッシュのケリー、上々の滑り出し【日産自動車】

2014年3月3日

～オーストラリアV8スーパーカーレースレポート～

3月1-2日オーストラリア、アデレード
2014年V8スーパーカーズ開幕戦「クリプサル500」が3月1-2日にオーストラリアのアデレードで開催され、リック・ケリーが波乱のレース3で5位に入賞しました。ニッサン・モータースポーツは今季のオーストラリアでの滑り出しを上々の内容でまとめました。

#15ジャック・ダニエル・ニッサン・アルティマをドライブしたケリーは、2回のドライブスルーペナルティとダメージ修復のピットインでのロスを挽回し、5位フィニッシュを果たしました。前日のレース1、2ではそれぞれ6位、11位で終わっていたケリーでしたが、このラウンド最後のレースでの活躍によりポイントランキングでは5位につけました。ピットでは緊張が張りつめた一日となり、ニッサン・モータースポーツは開幕戦をポジティブな内容でまとめましたが、苦戦を強いられたチームメイトもいました。ノートンのジェームス・モファットは、ウィル・デイビソンとの接触により、ドライブスルーペナルティを受けましたが、この日を9位でフィニッシュし選手権では10位につけました。

#36ノートン・ニッサンのマイケル・カルソは、この日を通じて好走を見せていましたが、第9 コーナーのヘアピンで、昨年のV8スーパーカーズ王者、ジェイミー・ウィンカップに強引な追い抜きを仕掛けられた際、両マシンが接触。カルソのニッサン・アルティマは右リアのトーリンクにダメージを負い、好成績のチャンスは消えてしまいました。カルソはこのレースを14位でフィニッシュし、選手権では11位につけています。トッド・ケリーにとっては、最も悔しい一日となり、わずか2ラップを走り終わったところでスロットルペダルが破損。選手権では20位につけています。

V8スーパーカーズの次戦は、F1オーストラリアGPのサポートレースとして、3月13-16日、メルボルンのアルバートパークで開催されます。

#15 リック・ケリー（ジャック・ダニエル、ニッサン・アルティマ）
「信じられないようなレースでした。本当に色々なことが起こりましたが、かなり驚かされたこともありました。ペナルティを2回受けた後は大きく遅れ、かなり厳しいレースとなりました。1ラップ遅れになりましたがそこから追い上げ、セーフティカーが入ったタイミングでうまく新しいタイヤに交換し5位まで挽回することができました。ここまでドラマの多いレースは自分の記憶の中でも初めてのこと。ポイントは獲得しましたし、ジャック・ダニエル・レーシングとしては自分たちの力を見せるいい機会になりました」

#360 ジェームス・モファット（ノートン、ニッサン・アルティマ）
「私たちにとってはかなり荒れた日になったので、最終的に9位につけることができたのは、ノートン・ニッサン全員の努力のおかげです。ウィル（デイビソン）との接触については、自分へのペナルティが本当にフェアなのか分かりません。自分が曲がらなければ、フェンスに突っ込んでいました。とても不運だったと思いますし、望んでこうしたアクシデントを起こすわけはないのです。色々なことがありましたが、いい日でしたし、次はF1グランプリでの開催です。少し手を入れたいことがあるので、チームに戻ってよりいいパッケージを目指します」

#36 マイケル・カルソ（ノートン、ニッサン・アルティマ）
「とても残念に思っています。トップ5 圏内につける中、残りはあと15ラップでしたし、とても順調でした。ジェイミー（ウィンカップ）はかなり後方からパスをしかけてきて、私の方に滑り込んできました。リアのアームを破損し、上位争いから脱落してしまいました。メカニックたちががんばってコースに戻してくれて、14位でフィニッシュしました。あのアクシデントがなければ選手権ではトップ7にはつけていたと思いますが、もうこのことは忘れて、グランプリ戦に向けてがんばっていきます」

#7 トッド・ケリー（ジャック・ダニエル、ニッサン・アルティマ）
「とても悔しいです。この開幕戦では高ポイントが獲得できるのに、アデレードの日曜日にノーポイントで終わるのはシーズンの始まりとしては最悪です。かなり荒れた滑り出しとなりましたが、マシンにはかなりペースがあります。破損したのはスロットルペダルだけで、時間内での修復が不可能だっただけですので、それ以外マシンには問題はありません。次戦に向けて深刻な事態というわけではないので、次戦では本来のポテンシャルを発揮したいと思います」

オーストラリアV8スーパーカーシリーズ Race1 – 39周