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大阪市夢洲に、世界で初めての大型EVリユース蓄電池システム完成【住友商事】

2014年2月7日

住友商事㈱(本社:東京都中央区、取締役社長:中村邦晴、以下「住友商事」)は、電気自動車(以下「EV」)で使用した電池を再利用する世界で初めての大型蓄電池システムを開発、大阪市此花区夢洲に設置を完了し、2014年2月から実証事業(以下「本事業」)を開始しました。

本事業は、環境省の平成25年度「再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等実証モデル事業」に選定されています。今後3年間、隣接するメガソーラー『大阪ひかりの森発電所』の出力変動抑制効果(注1)を測定すると同時に、将来大量に回収されるEVの中古電池(以下「EVリユース電池」)を活用し、大型蓄電池システムとして安全に運用する技術を確立します。

住友商事は、日産自動車株式会社と共同で、EV用リチウムイオン電池の再利用に取組む合弁会社「フォーアールエナジー株式会社」(以下「4R」)を設立しています。本事業のために開発したシステムの蓄電池部分には、4Rが開発した、EVリユース電池を安全に、かつ最大限利用する制御技術が使われています。また、本事業に使用するEVリユース電池は、EVから回収後、4Rにて検査・整備を行い、安全性と性能を確認した上で納入されるものです。

住友商事は、本事業を通じてEVリユース電池の新たな用途開発に取り組むと共に、この経済性の高い蓄電池システムを活用した新たなビジネス機会を検討していきます。EVの普及拡大と再生可能エネルギーの導入促進に同時に貢献できるこの取り組みを積極的に推し進め、低炭素・循環型社会に貢献していきます。

■【システム概要】
(1) 事業名:
経済性の高い「大型EVリユース蓄電池システム」実証事業
(2) 設置場所:
大阪市此花区夢洲 大阪市環境局北港事務所敷地内
(3) 隣接する再生可能エネルギー:
大阪ひかりの森発電所(メガソーラー)
(4) 蓄電池システム規模:
0.6MW/0.4MWh(電気自動車「日産リーフ」16台分のリユース電池、最大24台分まで増設可能)
(5) 蓄電池システムの用途:
● 隣接するメガソーラーの出力安定化(出力変動抑制)実証
需要家側に設置した蓄電池による系統レベルでの変動抑制
● 災害時に活用する非常用蓄電池システム
災害時に施設への電力供給を維持
(メガソーラーから本蓄電池システムへの電力供給試験も実施予定)
(注1)天候などによる発電出力の急な変動に対し、蓄電池システムの放充電を行うことでその変動を緩やかにする

■【現地写真】

関連リンク

環境・インフラ事業部門

関連リリース

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企業7社が大阪市夢洲でメガソーラー共同事業『大阪ひかりの森プロジェクト』を開始(2012年11月)

本件に関する問い合わせ先

住友商事株式会社 広報部  報道チーム
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