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高精度鋳造シミュレーション 最新版 「ProCAST 2013.5」をリリース【日本イーエスアイ】
2014年1月22日
この度、ESI Groupでは高精度鋳造シミュレーション「ProCAST 2013.5」およびそのGUI環境「Visual-Cast 9.0」の最新版のリリースを発表致しました。
これらの製品は、従来以上に効率的なプロセスとソルバーを兼ね備え、生産効率と品質の向上が可能になります。
ESIの鋳造プロセスシミュレーションソフトウェアProCASTは、世界中の産学連携パートナーとの25年にわたる共同研究の成果であり、鋳造に携わる技術者にとって高度な技術要件を満たす一連のモジュールを提供しています。
ProCASTは、鋳造成形による各種変形・残留応力を高精度で予測するとともに中子成形、遠心鋳造、消失模型鋳造、半凝固射出成形、連続鋳造などのさまざまなプロセスをシミュレートすることができます。
ESIグループプロダクトマネージャー、マルコ・アロエは、下記のようにコメントしています。
「ProCASTは、費用面での問題を調整しながら、生産時間を短縮し、生産性を向上させ、また高難度な鋳造を実現する可能性を提供します。今回のバージョンでは、より高精度の各種鋳造シミュレーションを同一の統合GUI環境で実現することができ、またそのGUI環境はカスタマイズも可能です。特に、新型の流体ソルバーは、従来以上の高精度でありながら計算時間を半減しています。」
ProCAST 2013.5に統合された新バージョンの流体ソルバーは、有限要素法(FEM)の精度、有限体積法(FVM)の効率、および主要な数値流体力学(CFD)ソフトウェアで使用されているマルチグリッドリニアソルバーのスピードを兼ね備えています。
また、新型の流体ソルバーと改良型のポロシティーモデルにより、大型チタン構造物の遠心鋳造のモデリングを高精度で行えるようになり、それは中国と欧州間の”COLTSプロジェクト”でも実証されています。
ProCASTに搭載された最新バージョンのユーザー環境、Visual-Cast 9.0は、各種操作をより直観的に、スピーディーに行うことができるインターフェースにより大幅な時間短縮を実現し、またそれぞれの特性を盛り込んで独自のワークフローを設計できるようになりました。
さらに、シミュレーションに対する高度な需要の高まりに応えるため、新バージョンのProCASTでは、各種熱処理のモデリング用の等温変態曲線(TTT)と連続冷却変態曲線(CCT)も搭載しています。結晶成長を予測するCAFEモジュールは、新しい環境に完全に統合されています。
ProCAST 2013.5には、型締力インジケーター、新型の乱流モデル、湯周り不良予測のための新しいアプローチなど、新しい実用的な改良も各種盛り込まれています。
また、材料物性の計算に使用される熱力学データベースもアップデートされました。
ESIの鋳造シミュレーションの各種ソリューションの詳細については、www.esi.co.jp/product/casting(日本語)またはwww.esi-group.com/casting(英語) をご覧ください。
ESIグループについて
ESIは、ものづくりにおいて、「材料の物理特性」を重視した高度なシミュレーションソフトウェアと技術支援を提供する、世界的なリーディングカンパニーです。ESIの提供するソリューションは、End-to-Endバーチャルプロトタイピングのコンセプトのもと、物理的なプロトタイプに替わる革新的な製造プロセスと、正しく迅速な意思決定をサポートし、ものづくりに最適な環境を提唱します。また、3D立体視でのシミュレーションを可能にするバーチャルリアリティを含む最新テクノロジーを提供しています。ESIグループは、世界中に950名を超えるハイレベルな専門技術者を擁し、30か国以上に製品・サービスを提供する上場企業です(NYSEEuronext 証券取引所 パリ市場C 区画)。詳細は、www.esi-group.comをご覧ください。
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