ニュース
TI、中国、四川省の成都市のUTAC施設を買収【日本テキサス・インスツルメンツ】
2013年12月20日
成都工場は、ウェハ製造から組立て/テストまでを有する、TI唯一の一貫工場に
テキサス・インスツルメンツは、2013年初めに発表した計画の一環として、中国、四川省の成都市ハイテクゾーン内のUTAC Chengdu Ltd. から、IC製造施設を買収したと発表しました。2013年初めに発表された計画では、今後15年間で最大16億9千万ドルを投資する予定であり、この重要な地域への長期投資戦略を示すものとなっています。
新しい358,000平方フィート(約32,738平方メートル)の施設は、TIの7番目の組立て/テスト(A/T)操業施設となる予定です。この施設は、成都市にTIが持つウェハ製造施設と同じ敷地内に位置し、成都工場はウェハ製造からA/T施設までを有する、TI唯一の一貫工場となります。
TIテクノロジ・アンド・マニュファクチャリング・グループのバイス・プレジデントであるケビン・リッチー(Kevin Ritchie)は次のように述べています。「中国におけるTIの活動は、顧客各社をサポートする上で重要な役割を担っており、TI唯一のウェハ製造からA/Tまでの一貫工場を成都市に持つことを嬉しく思います。この施設の、後工程の製造能力は、TIのグローバルな生産施設をさらに拡張し、確実な製品供給の継続と、顧客各社の成長に貢献するものになるはずです」
TIでは、この新施設で小規模の製造ラインを稼動させると同時に、設備更新および機器搬入をただちに開始します。この施設の更新に際しては、TIの全世界に配置された製造施設において環境保護を重視した操業を行う取り組みに従って、工業用水、エネルギーおよび廃棄物の削減が優先的に考慮されます。このA/T施設の設備更新は2014年第4四半期までに完了し、半導体製造を開始する計画です。
この投資計画によるTIの2013年度の設備投資予測への影響はありません。TIの長期計画では、売上高が180億ドルに達するまでは、引き続き、設備投資レベルを売上高の4%に留め、売上高が180億ドルを超えた場合は、設備投資を売上の4%~7%の範囲に増加する予定です。
TIでは、27年以上に渡って中国内の幅広い顧客各社に製品を供給するとともに、成都市のウェハ製造施設および上海市の製品流通センターのほかに、営業およびアプリケーションのサポートのために18箇所のオフィスを設置しています。
TIは、米国、メキシコ、ドイツ、スコットランド、中国、マレーシア、日本、台湾およびフィリピンを含む全世界で製造施設を稼動しています。
※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社ホームページはこちら