メンター・グラフィックスのネットワークおよび電装プラットフォーム設計ソフトウェア、JAC Motorの車両設計を多角的に支援【メンター・グラフィックス・ジャパン】

2013年12月18日

メンター・グラフィックス・コーポレーション（本社：米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス）と中国の自動車メーカーであるJianghuai Automobile Co Ltd.（以下JAC）は、メンター・グラフィックスのVolcano™およびCapital^®ツールスイートがJACにおいて成功裡に導入完了されたことを発表しました。中国を代表する自動車OEMであるJACは、同社の電装システム設計にCapital、同じく車載通信機能の実装にVolcanoをそれぞれ採用しています。

JACでは現在、乗用車と商用車の両方の設計プロジェクトにメンター・グラフィックスのテクノロジを活用することで、設計品質の向上から車内の消費電力の削減まで多岐にわたるメリットを享受しています。さらに、メンター・グラフィックスのツール展開をJACのサプライチェーンにも広げたことで、得られるメリットがますます拡大しています。

Capital Logic™、Capital HarnessXC、メカニカルCAD統合製品など、メンター・グラフィックスの複数の製品が、JACの電装システム設計を支えています。パイロットプロジェクトの成功を受けて、JACではCapitalツール群を量産プラットフォーム全車種の標準ツールに決定しました。これによりJACでは、コンポーネント定義、設計制約、ルールチェックなどの自社IPを確実に適用することが可能になります。さらに、CapitalをJACのワイヤ・ハーネス・サプライヤにも展開することで、製造段階においてもデータ継続性を維持できるようになります。Capitalの高度なデータ管理機能は、データ一貫性の確保と設計品質向上に役立ちます。JACの電装設計エンジニアは、Capital Insight™からダイナミックに生成されるメトリクスに基づいて何通りかの実装プランを比較検討できるため、ハーネス全体のコストと重量を抑制できます。高コストで高重量なワイヤ・ハーネスの設計において、コスト削減は常に重視されていますが、最近では、低燃費かつ低排出ガスを実現するための軽量化にも注目が集まっています。

メンター・グラフィックスの製品はまた、JACの車載通信設計にも用いられています。例えば、JACのLIN/CAN通信は、ネットワーク設計を自動化し、エンドツーエンドのタイミング検証などのデターミニスティックな解析が可能なVolcano Network Architect（VNA™）で設計されています。また、車載組込み通信ソフトウェアのVolcano Target Package（VTP™）によるECU設計も進んでおり、ECUの消費電力削減と診断機能の強化など、大きなメリットをもたらしています。

「メンター・グラフィックスが提供している車載電気／電子（E/E）設計向けテクノロジは世界トップレベルです。今日の車両設計において電装システムがいかに重要であるかを考えると、CapitalやVolcanoなどの製品のおかげで、JACの競争優位性が中国だけにとどまらず世界的に高まっているのは明らかです。」JAC、Deputy General Manager、Yan Gang氏は、上記のように述べています。

Gang氏のコメントを裏付けるように、メンター・グラフィックス、PacRim、Vice President、Danny Perngは以下のように述べています。「今日、電気設計と電子設計が密接に連携していることは疑いようもありません。今回のJACのケースは、メンター・グラフィックスの幅広い製品群が複数の主要ドメインに定量的なメリットを提供できることを示すものです。」

メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高としておよそ10.9億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、www.mentorg.co.jpをご覧ください。

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