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kHzからMHzまで広帯域・高効率な「ワイヤレス給電用高周波電源システム」を開発【ダイヘン】
2013年11月27日
㈱ダイヘン(本社:大阪市、取締役社長:田尻哲也)は、電源ケーブルを介さず非接触で電力を電気自動車(EV)等に供給するワイヤレス給電時代の到来を見据え、正確な『位置あわせ』が不要で、将来の『走行中給電』にも対応可能なkHz(キロヘルツ)帯からMHz(メガヘルツ)帯までの幅広い周波数に対応できる「ワイヤレス給電用高周波電源システム」を開発しました。
従来MHz(メガヘルツ)帯の電源システムは、内部損失が大きく低効率かつ高コストでありましたが、ダイヘンは最先端の半導体製造用電源システムの開発で培った多様な高周波関連技術、業界トップの溶接機や最高水準の変換効率を持つ太陽光発電用パワーコンディショナの開発で磨きあげたインバータ技術を組み合わせることで高効率化(※1)および低コスト化を実現いたしました。
特に、MHz(メガヘルツ)帯を利用することで、電気自動車等に組み込まれる受電コイルはkHz帯に比べて1/5~1/100に小型・軽量化できると共に、低コスト化も図ることができます。さらに送受電コイル間に位置ズレが発生した場合でも高効率(※2)な電力伝送が可能になります。
ワイヤレス給電システムのキーコンポーネントとなる「高周波電源システム」をワイヤレス給電に携わる広範囲な関係者に提供することによって、実用化へ向けた開発が加速するものと期待されます。
今後、大学等の研究機関や国内外の企業との協業を推進することで、将来の様々な用途に対応できる電源システム開発を行い、新たな事業展開を図ってまいりたいと考えております。
PDF資料 : 補助資料(2.85MB)
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