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自律的な運転体験の実現および、衝突回避の減少に役立つ 新しい自動車向けSoC製品を発表【日本テキサス・インスツルメンツ】
2013年10月21日
自動車メーカーにおいて、大幅に低い消費電力で 次世代の先進運転支援システムを一新する 最先端のVision AccelerationPac搭載の『TDA2x』新型Socファミリ
日本テキサス・インスツルメンツは、革新的なVision AccelerationPacを組み込み、先進運転支援システム(ADAS)を構築し、道路における衝突事故を減少させるとともに、自律的な運転体験の実現に役立つ、自動車向けSoC(System-on-Chip)製品ファミリである『TDA2x』を発表しました。 高い統合性を提供する『TDA2x』SoCデバイスは、業界の他のプロセッサ製品と異なり、高性能のビジョン・アナリティクス、ビデオ、グラフィクスおよび汎用プロセシング・コアなどの最適な組み合わせを低消費電力動作で統合したことで、フロント・カメラ、サラウンドビュー、およびセンサ・フュージョンをはじめとした幅広いADASアプリケーションを実現します。さらに、TI独自のVision AcclerationPacは、業界をリードする『TMS320C66x』デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)世代のコア群を補完、より多くのADASアルゴリズム群を同時に実行できます。
運転経験を一新する高度なテクノロジ
TIの顧客各社は『TDA2x』SoC製品ファミリを使うことで、業界最大規模のADASアプリケーションを共通のアーキテクチャで使えることから、アルゴリズムへの投資を複数のシステムで共有でき、組み込みの自動車用ビジョンをフルに実現できます。『TDA2x』SoC製品は、ハイビーム・アシスト、車線追従アシスト、先進クルーズ・コントロール、交通信号認識、歩行者/物体検知、および衝突回避などの、フロント・カメラを使った各種アプリケーションを同時に実行できます。また、『TDA2x』SoC製品は、2Dおよび3Dのインテリジェントなサラウンドビューおよび後方衝突警報をはじめとした駐車アシスト関連の各種アプリケーションも実現すると同時に、フロント・カメラのために開発された歩行者/物体検知アルゴリズムも実行できます。さらに、『TDA2x』SoC製品は、レーダーおよびカメラ・センサーのフュージョン・データを処理する中央プロセッサとしても使用できることから、ADASにおいて、より堅牢な意志決定機能を実現できます。
『TDA2x』SoC製品は、TIの『C66x』固定および浮動小数点DSPコア群、フル・プログラマブルのVision AcclerationPac、ARM® Cortex™-A15 MPCore™プロセッサ群、および2個のCortex-M4コア群のほか、ビデオおよびグラフィクス・コア群ならびに、多数のペリフェラル群を含む、多様な、スケーラブルなアーキテクチャをベースに構築されました。Vision AcclerationPacは、低レベルから中間レベルのビジョン処理機能向けに開発され、DSPおよびARMコア群の処理負荷を低減します。その結果、最適な性能を、最小限の消費電力レベルで実現しました。
Vision AcclerationPacの詳細
TIのプログラマブルのVision AcclerationPacは、より高いコスト効率の先進ビジョン・アナリティクス向けに、同一のパワー・バジェットで、8倍を超える演算性能を提供、最先端の革新的な製品を実現します。Vision AcclerationPacは、TIの広範囲のアルゴリズムの専門知識をベースに構築、ADAS市場の動的なニーズに対応するよう設計され、1個または複数個のエンベデッド・ビジョン・エンジン(EVE)を搭載、現在、市場において例のない特定目的向けADASアクセラレータを提供します。これらのEVEエンジンは、最適化されたベクトル・コプロセッサおよび、32ビットのプログラマブルRISCコアで構成され、自動車業界のTier-1各社およびOEM各社において柔軟な開発を実現します。さらに、これらのエンジンは複数のADASアルゴリズム群を、これまでにない高い電力効率で、より高速、かつ同時に実行できます。
ADAS開発各社の開発期間の短縮、リソースおよびバジェットを節約する付属ソフトウェア
TIでは、顧客各社が次世代のADAS機能を迅速に実現するために必要な、正しいツール群、ソフトウェアおよびサポートを確実に供給することで、永遠に変化し続けるADAS市場において、製品を差別化するとともに、ニーズに対応できるプログラマビリティを、『TDA2x』プロセッサに付与しました。TIでは、ロイヤリティ無償のソフトウェア・ライブラリ群およびフレームワークを供給、開発各社が最適化されたビジョンおよびイメージング機能の組み合わせを提供し、製品の開発期間ならびに市場投入期間を短縮しながら、『TDA2x』とVision AcclerationPacのアーキテクチャの利点をフルに活用できるようにしました。
生産の立ち上がりの迅速化に役立つ、複数の開発ボード群のフル・スイートのほか、TIのワールドクラスのフィールド・チームによるサポートも提供します。
ISO 26262 機能安全も供給可能
TIでは、現在、ISO 26262機能安全標準規格に関連の各要件に適合する『TDA2x』プロセッサ製品を開発中です。サポートのための安全ドキュメンテーションは、デバイスのPPAP(製造部品承認プロセス)および量産化に伴って、顧客各社に供給されます。
価格と供給について
現在、『TDA2x』SoC製品は、量産の自動車メーカー各社向けにサンプル供給中です。詳細に関しては最寄りのTI代理店までお問い合わせください。
TIの電力管理IC(PMIC)製品について
TIの完全統合型IC(集積回路)である『TPS659039-Q1』は、『TDA2x』SoC製品ファミリとの間でシームレスな動作を提供するよう特に設計されました。『TPS659039-Q1』には、TIの『TDA2x』プロセッサのすべてのシステム電源要件の管理向けに、特に開発された機能も内蔵されています。TIの PMIC ソリューションは、特に『TDA2x』プロセッサとの組み合わせのために設計されていることから、顧客各社において、製品の市場投入期間の短縮および開発リスクの軽減に役立ちます。
TIの『TDA2x』SoC製品の詳細に関しては、次からも参照できます。
● TIの ADAS向け製品 および『TDA2x』プロダクト・ビュレティン の詳細
● 新しい『TDA2x』 および Vision AccelerationPac のホワイトペーパー
● 『TDA2x SoC』の 評価ボード・ツアー (英語)および 関連ビデオの参照 (英語)
※すべての登録商標および商標は、それぞれの所有者に帰属します。
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