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STのテクノロジーを採用したソーラー・カー2台が、ワールド・ソーラー・チャレンジに参戦【STマイクロエレクトロニクス】
2013年10月7日
~スタンフォード大学の「Luminous」とOnda Solareチームの「Emilia 3」が、STの技術を採用し、オーストラリア内陸部を縦断~
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、10月6日に始まる今年のワールド・ソーラー・チャレンジに、STの技術を採用した2台のソーラー・カーが参戦することを発表しました。
スタンフォード大学の学生で構成される非営利団体「Stanford Solar Car Project」は、2013年のソーラー・カー「Luminos」のマイクロコントローラ(マイコン)に、STM32 F4シリーズを選択しました。このソーラー・カーには、STのマイコンが多数使用されており、バッテリ寿命と太陽電池パネルの効率をモニタしながら、電気モータと駆動制御機能を制御しています。これらの機能は、厳しいオーストラリア内陸部の縦断レースを勝ち抜く上で重要になります。
STM32マイコンにより、スタンフォード大学の学生は、最終的に車両と環境の状態をリアルタイムで分析し、ソーラー・カーの性能を最適化できるようになりました。STの複数のマイコンは継続的に相互通信しており、レース中にすべてのデータはソーラー・カー側でリアルタイム処理およびログ記録され、伴走車内のチームにその情報が送信されます。これにより、ソーラー・カーがスムーズに走行し、必要に応じてトラブル・シューティングを実施する体制が整いました。
代替交通手段およびクリーン・エネルギーの分野で活動しているイタリアのOnda Solareチームは、技術者、学生、専門家で構成されており、2013年のソーラー・カーにST製品を採用しています。Onda Solareチームのソーラー・カー「Emilia 3」には、最大電力点追従(MPPT)アルゴリズムを内蔵したインタリーブ型DC-DCブースト・コンバータのSPV1020が搭載されています。このアルゴリズムは、ソーラー・カーに装備されている太陽電池パネルからの電力を最大限確保するものです。これは、温度の変化や、太陽に対するソーラー・カーの向きによって変化する日射量に依存しません。また、Emilia 3は、クール・バイパス・スイッチSPV1001を使用して電力損失を低減し、ソーラー・パネルから得られるエネルギー効率を向上させています。
STの研究開発エンジニアリング・マネージャであるGeorge Vlantisは、次の様にコメントしています。「スタンフォード大学ソーラー・カー・プロジェクトとOnda Solareチームは、異なるST製品をそれぞれのソーラー・カーに採用していますが、これは当社の製品ポートフォリオが持つ多様性を表しています。両チーム共、ST製品の信頼性と、STのエンジニアの高度な専門性を前回2011年のレースで実証しています。STは、オーストラリア内陸部の3000Kmにわたる縦断レースへ参戦する両チームの成功を祈っています。」
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2012年の売上は84.9億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
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