ニュース
PPS樹脂合弁会社の設立および工場建設着工について【帝人】
2013年10月4日
帝人㈱と韓国の化学メーカーであるSKケミカル社は、スーパーエンプラの1つであるPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂とそのコンパウンド(複合材料)の製造・販売を行う合弁会社「INITZ Co.,Ltd」(以下、イニッツ社)を韓国・ウルサン市に設立し、10月1日にPPS樹脂の量産工場建設に着工しました。また、同日、ウルサン市長やウルサン市議会議長らを招き、起工式を行いました。
PPS樹脂は、耐熱性や耐薬品性、強度などに優れる樹脂材料で、主に自動車やエレクトロニクス市場において広く使用されており、電気自動車やハイブリッドカーのさらなる普及、新興国におけるエレクトロニクス市場の拡大などに伴い、さらなる需要拡大が見込まれています。一方、従来のPPS樹脂には、樹脂中に含まれる塩素やナトリウムが腐食や接触不良、環境への悪影響を招く懸念がありましたが、このたび着工した工場では、SKケミカル社が開発した革新的なプロセスにより、世界で初めて、塩素やナトリウムを含まないPPS樹脂の量産が可能となります。
イニッツ社は、今後、帝人およびSKケミカル社と共に、自動車やエレクトロニクス市場に向けたサンプルワークを開始します。成長著しいアジア市場に焦点を当てたグローバル展開を図ることにより、2020年度までに約3,000億ウォンの売上達成、20%のシェア獲得、そして、世界トップクラスのPPS樹脂およびコンパウンドのメーカーへと成長していくことを目指します。
新会社概要
■当件に関するお問い合わせ先
帝人㈱ コーポレートコミュニケーション部 (東京)03-3506-4055 (大阪)06-6268-2763
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、内容が変更になっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。
関連リンク
▶樹脂
帝人株式会社ホームページはこちら