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耐熱性ポリアミド樹脂<ジェネスタ>の生産能力増強について【クラレ】
2013年8月27日
~電子機器、自動車部品の小型・軽量化や、省電力化につながるLED光源の普及に貢献~
耐熱性ポリアミド樹脂<ジェネスタ>の生産能力増強について
㈱クラレ(本社:東京都千代田区、社長:伊藤 文大)は、耐熱性ポリアミド樹脂<ジェネスタ>の世界的な需要拡大に対応するため、鹿島事業所(茨城県神栖市、事業所長:松崎 一朗)の生産能力増強を実施しましたのでお知らせいたします。
能力増強の背景
<ジェネスタ>は、電気・電子部品分野、LEDバックライト部品分野に加え、燃料配管やインタークーラータンクなど自動車部品分野での採用が進んでいます。また、LED照明分野への展開も始まりつつあり、これらの市場拡大に対応するために<ジェネスタ>生産能力の増強が必要と判断しました。
能力増強の概要
(1)生産能力 (トン/年産)
(2)設備投資額 10億円
<ジェネスタ>の特長
1. 優れた耐熱性:融点が高く(306℃)高温時物性に優れる。ハンダ耐熱性270℃。
2. 低吸水性:ポリアミドで最も吸水性が低く、吸水による寸法変化・機械物性低下がほとんどない。
※ 1、2の特性から、表面実装時のブリスター(気泡)発生も防ぐ。
3. 優れた摺動性(しゅうどうせい):摩擦に強く、摩耗しにくい。
4. 優れた成形性:流動性が高く薄肉成形が可能。また結晶化速度が速く、ハイサイクル成形が可能。
5. 優れた耐光性:長時間にわたり光照射を受けても色の変化が少なく、反射率が低下しにくい。
※ 当社は本年、「耐熱性ポリアミド9T<ジェネスタ>の開発と工業化」により、公益社団法人高分子学会から「平成24度高分子学会賞(技術部門)を受賞しました。
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