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インダクタ:小型サイズのトランスポンダコイルの開発と量産化【TDK】
2013年8月20日
● L : 7.85×W : 2.70×H : 2.70(mm)サイズ実現。
● 従来比で体積および実装面積を50%に小型化。
TDK㈱(社長:上釜 健宏)は、小型サイズの外形寸法L : 7.85×W : 2.70×H : 2.70(mm)のトランスポンダコイルを開発したことを発表します。
従来品の外形寸法L : 11.80×W : 3.40×H : 2.75(mm)の小型化を図り、体積および実装面積を約50%小型化しました。自動車のタイヤ空気圧監視システム(TPMS)用のアンテナコイルとして、2013年8月から量産を開始します。
本製品は、当社独自の構造設計と材料技術で培ったフェライトを磁性材料として採用することにより、従来品と比較して小型でありながら高いインダクタンス値を実現しています。これは、小型化による感度特性の低下を補い、従来品と同等の感度特性を実現するとともに、より広範囲なインダクタンスの要求への対応を可能にしています。
また、巻線ワイヤーと外部電極のレーザー溶接継線により、高温環境や機械的な衝撃、振動、落下等に対して高い信頼性を実現し、さらに、ケース構造により自動実装を可能にしています。車載対応として、他にキーレスエントリーシステム、イモビライザー用のアンテナコイルとしても使用可能です。
今後は、従来シリーズであるTPL1183427(L : 11.80×W : 3.40×H : 2.75mm)等に本製品を加え、豊富なラインアップを提供します。
主な用途
● タイヤ空気圧センサ用トランスポンダコイル
● キーレスエントリーシステム、イモビライザー用トランスポンダコイル
主な特長と利点
● 小型化による実装面積の省スペース化
主な特性
生産・販売計画
● サンプル価格 : 100円/個
● 生産拠点 : 日本
● 生産予定 : 80万個/月(当初)
● 生産開始 : 2013年8月
TDK㈱について
TDK㈱(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主な製品としては、各種受動部品(製品ブランドとしてはTDK、EPCOS)をはじめ、電源、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等があります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。
2013年3月期の売上は約8,500億円で、従業員総数は全世界で約80,000人です。
TDK-EPC㈱について
TDK-EPC㈱(本社:東京)はTDKのグループ会社であり、TDKの電子部品部門と、ドイツのEPCOS社との統合で2009年10月に設立された電子部品の開発・製造を担う製造会社です。主な製品としては、コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ)、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等があります。
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