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さらなる実環境テクノロジーを提供する新しいLMS 3Dシミュレーションソリューション【エルエムエスジャパン】
2013年7月18日
LMS Virtual.Lab Rev 12とSAMCEF Rev 15をリリース
ドライビングダイナミクス向けの優れた音響ソリューションとHiLアプリケーション向けの3Dベースのリアルタイムソルバー
2013年7月18日、ベルギー、ルーベン –LMSでは、実環境シミュレーション向けLMS 3Dソリューションの最新リリース、LMS Virtual.Lab Rev 12とSAMCEF Rev 15を発表しました。この両ソフトウェアは、革新的な技術により、実環境の挙動シミュレーションを高速化し、さらに現実的で容易な製品設計を支援します。
LMS 3Dシミュレーション製品アーキテクチャ担当副社長、Nick Tzannetakisは次のようにコメントしています。
「この最新リリースは、リアルな3Dシミュレーションソリューションに対する当社の取り組みを証明するものです。
使いやすさに配慮し、処理速度の向上を実現するとともに、複合材料などの音響や機構の非線形解析向けに革新的なソリューションを採用しています。さらに、自動車、航空宇宙、風力発電といった各業界専用のソリューションもいくつか導入しています。複雑化し続ける今日の製品を取り扱う上で、LMS 3Dシミュレーションソリューションは最良の方法であり、シミュレーションの世界に大きな刺激をもたらすと言えるでしょう」
市場ニーズへの的確な対応
LMS 3Dシミュレーションソリューションは、音響特性や振動、機構、自動車や航空宇宙関連のシミュレーションプロセスの統合、構造解析、タービン開発といった領域で、業界やアプリケーションの要件に、それぞれ的確に対応します。CAESAMを含めた、LMS 3Dシミュレーションソフトウェア群の中核を成すLMS Virtual.LabとSAMCEFという2つの最新リリースは、業界が対応を迫られているエンジニアリングの課題を解決します。
現場で求められる処理速度と精度
30年以上の実績を誇るソルバー技術を基盤として、LMS Virtual.Lab Motionリアルタイムソルバーは、マルチコアによる解析に適した並列型のソリューションアプローチを採用しています。高速かつ高精度なLMS Virtual.Lab Motionリアルタイムソルバーは、LMS Imagine.Lab AMESimリアルタイムソルバーやサブシステムモデリングによって補完され、フルビークルのドライビングダイナミクスに対応します。LMS Virtual.Lab Motionリアルタイムソルバーを使用することで、HiL(Hardware-in-the-Loop: ハードウェアインザループ)アプリケーションや、リアルなドライビングシミュレータなどで使用される複雑なリアルタイム3D-1Dモデルを処理できるようになります。
カスタマイズが容易な、ドライビングダイナミクステンプレート
LMS Virtual.Lab Rev 12ではオープン性の向上といったユーザビリティに加えて、中でもビークルダイナミクス向けのLMS Virtual.Lab Motionにおいては、ドライビングダイナミクスソリューションの使いやすさと、カスタマイズのしやすさを、特に重視しています。テンプレートベースであるため、ユーザは最小限のデータ入力で間違えることなく、ビークルの複数のバリエーションやシミュレーションシナリオを効率的に管理できます。
音響向けの新しい高速FEMAOソルバー
LMSは常に、音響関連のイノベーションに重点的に取り組んできました。この取り組みは、LMS Virtual.Lab Rev 12でも継続しています。この新しい周波数適応型のFEMAOソルバー(特許出願中)は、Pass-by騒音やキャスプレーションによる消音化設計など、低-高周波数アプリケーション向けの音響シミュレーションの計算速度が大幅に向上しています。これにより、ビークル全体のフル周波数のPass-by騒音シミュレーションを、数日ではなく数時間で完了できるようになりました。
大型モデルに向けた処理能力の向上
最新のSAMCEF Rev 15リリースには、自由度が100万規模にも及ぶ大型モデルのように、大規模な有限要素モデルを解析するための技術と、大規模な並列解析や強化されたポスト処理機能を含む、柔軟性に優れた非線形解析ソリューションが投入されています。SAMCEF Wind Turbines Rev 15においては、特に、風力タービンアプリケーションではムービングフレームにリファレンスノードを適用して、風力タービンの性能全般に対する波浪荷重の影響等による、より包括的な独自の洋上シミュレーション機能が組み込まれています。
LMS, A Siemens Businessについて
LMS, A Siemens Business は、自動車・航空宇宙・および最先端の製造業における実験とメカトロニクスシミュレーション分野の最良のパートナーとして、お客様がより良い製品をいち早く市場へ投入できるよう様々な支援を行っています。LMSは、Siemens PLM内のビジネスセグメントとして、そのクラスで最高のメカトロニクスシミュレーション(機械系と制御系を融合したシステムシミュレーション;モデルベーストシステムズエンジニアリング)や実験システム、そしてエンジニアリングサービスを組み合わせることにより、システム全体の統合シミュレーション、振動騒音対策、音質改善、疲労耐久性の向上、安全性の確保、そしてエネルギー管理ソリューションに至るまで、お客様に必要不可欠なエンジニアリング上の課題に幅広く取り組んでいます。
現在はその最先端の技術力を持つ1200名を超える人材をベースに、世界各地の5000社以上の企業をサポートしています。
Siemens PLM Softwareについて
Siemens PLM Softwareは、Siemens社産業オートメーション事業部のビジネスユニットであり、PLM(Product Lifecycle Management)ソフトウェアのグローバルな大手プロバイダです。これまで700万ライセンスのソフトウェア販売実績を上げ、世界各地で7万1000社以上のお客様にサービスを提供しています。テキサス州プラーノを本拠地として、お客様と協働して、意思決定を改善し、より優れた製品を生み出すことを支援するオープンソリューションを提供しています。Siemens PLM Softwareの製品とサービスの詳細は、www.siemens.com/plmにてご覧いただけます。
注 : LMS Virtual.Lab、LMS Imagine.Lab、およびSAMCEFは、LMS Internationalまたはその関連会社の登録商標です。SiemensおよびSiemensロゴは、Siemens AGの登録商標です。その他すべての商標、登録商標、またはサービスマークは、各所有者に属します。
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