ニュース
小型乗用車「スイフト」に新開発「デュアルジェット エンジン」と「エネチャージ」搭載車を設定【スズキ】
2013年7月17日
-走りの楽しさと低燃費を高次元で両立-
スズキ株式会社は、小型乗用車「スイフト」に、新開発「デュアルジェット エンジン」と「エネチャージ」をはじめとする低燃費化技術を搭載した新グレードを設定し、7月17日より発売する。
今回「スイフト」に設定した新グレードは、低燃費と力強い走りを両立した新開発「デュアルジェット エンジン」に、減速エネルギー回生機構「エネチャージ」や、新アイドリングストップシステムなどスズキグリーン テクノロジーを小型車で初めて搭載。
グレード名の後に「デュアルジェット エンジン(Dual Jet Engine)」×「エネチャージ(Ene-charge)」を表す「DJE」を表記した。
スイフト本来の走りの楽しさに磨きをかけながら、1.2L以上のガソリン車トップ※1の低燃費26.4kmL※2を達成、エコカー減税の免税対象車※3とした。
さらに、燃費の良い運転状態やエネルギーフロー、エコドライブ度の採点などを表示する専用メーターを新設計し、エコドライブを支援する。
同時に、「スイフト」は一部改良を行い、全機種にESP(R)(車両走行安定補助システム)を標準装備して、安全装備の充実を図った。「スイフト」XG、XL、XSならびに特別仕様車「スイフト RS」は、4WD車の燃費を改善し、CVT車を全てエコカー減税の50%減税対象車※3とした。また、フロントバンパーやグリルなどのデザインを変更したほか、特別仕様車「スイフト RS」は外観にRS専用部品を採用することで、よりスポーティーなデザインとした。
機種・燃費一覧
目標販売台数(年間)
「スイフト」 35,000台
機種構成とメーカー希望小売価格(消費税込み)
「スイフト」一部改良の主な特長
■新エンジンとエネチャージで、低燃費と力強い走りを実現
26.4km/L※2の低燃費を達成
XG-DJE、XL-DJE、XS-DJE 2WD・CVT車は、「デュアルジェット エンジン」と「エネチャージ」をはじめとする「スズキグリーン テクノロジー」の搭載により、従来アイドリングストップ車※4(21.8km/L※5)に対し、約21%向上(+4.6km/L)となる26.4km/L※2を実現した。
※4 XG アイドリングストップ、XL アイドリングストップ 2WD・CVT車比。
※5 燃料消費率JC08モード走行(国土交通省審査値)
■デュアルジェット エンジン(XG-DJE、XL-DJE、XS-DJE、XG・XL・XS・特別仕様車スイフト RSの4WD車)
K12B型エンジンをベースとし、圧縮比アップ(11.0→12.0)による燃焼効率の改善や、各種エネルギーロスの低減などにより熱効率を極限まで追求した新開発エンジンを採用。低燃費と力強い走りを両立した。
これらの性能を実現する為、1気筒あたり2本のインジェクター(燃料噴射装置)を装備したデュアルインジェクションシステムを採用した。
デュアルジェット エンジンを支える主な技術
● 最適な燃焼室形状の工夫
圧縮比を高めるために燃焼室をコンパクト化し、ピストン上部もなだらかな凹形状にしたことで、小径化した吸気ポートからつくられる吸気の強い渦を保持し、燃焼室内の筒内流動を強化。燃焼室内の火炎伝播速度が上がることで、熱効率が向上した。さらに火炎の偏りも改善し、ノッキングを抑制する。
● デュアルインジェクションシステムの採用
1気筒あたり2つのインジェクターを設置。デュアルインジェクターで燃料を霧状に微粒化して噴射し、燃料が燃えやすくなることで熱効率が向上。インジェクターの配置を燃焼室に近づけ、噴射タイミングを適正化させることで筒内直入率を高め、ノッキングも抑制する。
● クールドEGRシステムの採用
排出ガスの一部を冷却して燃焼室内に再循環させて燃焼温度を下げ、圧縮比アップに伴う筒内温度上昇によるノッキングを抑制する。*EGR…Exhaust Gas Recirculation
● 冷却性能の向上
ウォータージャケットの形状の改良や、ピストンの裏側にオイルを吹き付けて冷却するピストンクーリングジェットの採用により冷却性能を高め、ノッキングを抑制する。
● 低フリクション化
ピストンをはじめ、シリンダー、クランクシャフト、タイミングチェーン、オイルポンプなどに様々な改良を施すことで、さらなるフリクション(摩擦抵抗)の低減を図った。
■エネチャージ(XG-DJE、XL-DJE、XS-DJE)
● 既存のアイドリングストップ車専用の鉛バッテリーに加え、高効率なリチウムイオンバッテリーと高効率・高出力のオルタネーターを併用した、スズキ独自の減速エネルギー回生機構を採用。
■新アイドリングストップシステム(XG-DJE、XL-DJE、XS-DJE)
● 停車前の減速時、アクセルを離したときから燃料をカットし、さらにブレーキを踏んで13km/h以下になると自動でエンジンを停止する「新アイドリングストップシステム」を採用。
■エコクール(XG-DJE、XL-DJE、XS-DJE)
● アイドリングストップ中、エアコンが停止し送風状態になった時、蓄冷材を通した冷風を室内に送ることで車室内の温度上昇を抑制する機構を搭載。
■低燃費運転の支援(XG-DJE、XL-DJE、XS-DJE)
運転状態や、エネチャージ作動時のエネルギーフローの表示などによりエコドライブをサポートする専用メーターを採用した。
● ステータスインフォメーションランプ
通常運転時は青、燃費効率が良い運転状態では緑、エネチャージ作動時は白色に変化する。
● エネルギーフローインジケーター
走行時やエネチャージ作動時のエネルギーフローを表示。充電状態もひと目で確認できる。
● エコスコア
運転時の状態を採点し、エコドライブ度を木の葉のアイコンによって20段階に表示。
● マルチインフォメーションディスプレイ
アイドリングストップ時間・節約燃料、平均燃費や航続可能距離など、エコドライブに役立つさまざまな情報を表示。
■ESP(R)(車両走行安定補助システム)を全機種に標準装備
各種センサーで走りを監視し、タイヤのスリップや横滑りを抑制するESP(R)を標準装備した。
■エモーショナルなデザイン
■躍動感あふれるエクステリア
● 躍動感あふれる新形状のフロントバンパー、グリルを採用。
● ロアグリルはよりワイドに、ラジエーターグリルは立体感のあるメッシュタイプとし、スポーティーさと力強さを調和させた。
● フォグランプベゼルに上質な印象のLEDイルミネーションランプを採用(XS、XS-DJE)。
● 力強い走りをイメージさせる新デザインの16インチアルミホイール(XL、XL-DJE、XS、XS-DJE)。
■上質なインテリア
● ブルーの差し色を用いた、光沢感のあるファブリックシート表皮を採用。スポーティーさを保ちながら、華やかな印象を加えた上質なインテリアとした。
■ボディーカラー
● 新色の薄い青色「ルミナスブルーメタリック」をはじめ、全6色の車体色を設定。
■特別仕様車「スイフト RS」の一部仕様変更
● 迫力あるフォルムを演出する、専用開発のフロントアンダースポイラーやリヤアンダースポイラーを採用し、全長を25mm拡大。
● スポーティーな印象を高める、新開発の専用ファブリックシート表皮。
● 走りへの自信を主張する、新デザインのRS専用リヤエンブレム。
スズキ株式会社ホームページはこちら