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環境性能を高めた新型産業用エンジン「6M60-TLE3BA」を発売【三菱ふそうトラック・バス】
2013年6月26日
~各種建設機械・産業機械に採用~
三菱ふそうトラック・バス㈱(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEOアルバート・キルヒマン以下:MFTBC)は、環境性能を高めた、平成23年排出ガス規制(大型特殊自動車)適合の新型「6M60-TLE3BAエンジン」を発売しました。
MFTBCの産業用エンジンは、国内外のショベルカー、クレーン車などの建設機械、移動用発電機などに幅広く活用されています。同エンジンは既に、ラフテレーンクレーン用などとして、国内大手建設機械、産業機械メーカー等で採用されています。
商品特長
● 大型特殊自動車の平成23年排出ガス規制(平成18年排出ガス規制値比PM88%減、NOx 45%減)に適合
● 燃料噴射を微細に制御する「コモンレール噴射システム」を採用
● 排出ガス後処理システムに再生制御式DPFを採用
● 燃費向上、NOx低減を実現する「高精度クールドEGRシステム」を搭載
商品概要
(1) 法規制適合
燃焼温度を抑え、NOx低減と燃費向上を実現する従来のクールドEGRシステムに加えて、最適なEGR制御を可能とした空燃比フィードバック式制御を採用した「高精度クールドEGRシステム」を搭載しました。また、排出ガスの後処理システムに、再生制御式DPFを採用し、平成23年(大型特殊自動車)排出ガス規制(平成18年排出ガス規制値比PM88%、NOx45%減)に適合させるとともに、大容量のセラミックフィルターとあらゆる作業環境での自動再生機能により高い実用性を確保しました。
(2) 再生制御式DPF(セラミックフィルター)を新採用
排出ガスの後処理システムとして、強力酸化触媒と耐熱性に優れたSiC(炭化ケイ素)セラミックフィルターを組み合わせた「再生制御式DPF」を新規採用しました。前段の酸化触媒部分でHC(炭化水素)やPMの一部を浄化させると共に、SiCセラミックフィルターで残りのPMを捕集・燃焼処理します。さらに後段の酸化触媒部分でフィルター再生時に発生するHCとCO(一酸化炭素)を浄化します。
フィルターに捕集したPMは、高負荷運転時(主に高速走行時)にある程度、自然に燃焼(連続再生)しますが、PMがある一定レベル以上堆積すると排気温度を自動的に上昇さてPMを燃焼除去する自動再生を行います。自動再生中もドライバビリティおよび作業性に変化はなく、安定した操作性が得られます。
なお、DPF内のPM堆積量、DPFの運転状態をDPFモニターのスス堆積ゲージにて表示確認でき、スス堆積量を日常作業で確認できます。
主要諸元
MFTBCは中期経営ビジョンである「FUSO 2015」を2011年に策定しました。5つの柱からなるゴールの一つである「業界をリードするグリーン・イノベーション(環境貢献企業)」では、「2015年までCO2排出量7.5%削減」を目標にしており、環境・燃費性能に優れた商品をお客様に提供して参ります。
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