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ル・マン24時間、コース内外でニッサンが大活躍【日産自動車】
2013年6月24日
パートナーチームのG-Driveレーシングがポディウムフィニッシュ
クルム、オルドネス、マーデンボロー組は大健闘の4位
~ FIA世界耐久選手権 第3戦レポート ~
6月23日 ル・マン、フランス、サルテサーキット
2013年のル・マン24時間は6月23日にフィニッシュを迎え、LMP2クラスでは日産エンジンを搭載した車両がトップ5を独占しました。#26 G-Driveレーシングは3位とポディウムフィニッシュ。#42 グリーブス・モータースポーツのザイテック・ニッサンも僅差で4位と大健闘しました。
ミハエル・クルム、ルーカス・オルドネス、ヤン・マーデンボローがドライブした#42ザイテック・ニッサンは、レース全般で3位につけていましたが、終盤に入ってから運に恵まれず4位でチェッカーを受けました。
「レースでは運も必要です」とクルム。「チームと3人のドライバー、みんなが必死で取り組み、ミスもありませんでしたが、今年のレースは独特の雰囲気がありました。昨日は参戦していたドライバーのひとりが亡くなり、レース自体も全体的に混沌としていました。これほどセーフティカーが入ったレースは見たことがありません。私たちはセーフティカーの度にタイムをロスすることになったので、ついていませんでした。最終的にポディウムと4位の分かれ目となったのは、そこだったと思います」
「私のチームメイトは素晴らしい活躍を見せてくれました」とクルムは続けます。「ヤン(マーデンボロー)はスタートを担当することになったので、シンプルなままで行くように、自分の速さは“ハッピアワー”で発揮することができるから、と伝えました。彼の走りには感心しています。プッシュしながらマシンにダメージを与えずにいられるのは才能のある証拠。彼は間違いなく素晴らしい才能を持っています。今回の活躍は賞賛に値しますね。ルーカス(オルドネス)も完璧でした。冷静さを保ち、堅実で風格のあるパフォーマンスを見せました。今回のレースはこれまで経験した中で、最も難しかったもののひとつだと思います。雨の中で再スタートを迎えたり、ミスしそうなことも何度かあったので、この4位でのフィニッシュをありがたく思っています」
今回、ル・マン初参戦に挑んだマーデンボローに対し、オルドネスの初参戦は2年前でしたが、今回の参戦は以前よりも気楽に臨めたわけではないと語ります。
「3年目のル・マンの参戦だから気が楽だろうと聞かれても、そんな訳はないと答えるでしょう」とオルドネス。「今回が一番大変でした。コンディションがウェットになったりドライになったり、またウェットになったりと変わりやすい時にペースを維持するのは難しいものですが、今回のレースはずっとそんな感じでした。今年の争いはこれまで以上に激しかったのですが、強豪揃いだということは分かっていました。予選の12番手からポディウム争いに絡むことができたのですから、素晴らしい内容です。私は今年GT3マシンで走っているので、テストデイの間はLMP2車両での自信を取り戻すことに専念していました。エンジニアと共に何時間もかけてデータを分析し、しっかり予習をしてきたので、今日はそれが活かされました」
2013年のル・マン24時間、パドックで話題になったのは、マーデンボローでした。スタートとフィニッシュを務めたほか、夜間のトリプルスティントの間には、見事なタイムも叩き出しました。初参戦のル・マンで何が何でもフィニッシュしてみせるという強い意志の表れでもあり、ポディウムフィニッシュも目前でした。
「正直、残念に思っています」とヤーデンボローはチェッカーフラッグの後に語りました。「ポディウムに上がりたいと思っていましたし、必死でプッシュしましたが届きませんでした。最後のスティントは、ウェットタイヤではプッシュしてはいけないと自分に言い聞かせ続けていたので、とてもトリッキーでした。でも、ル・マンでのレースを満喫しました。このコースを、新しいタイヤで少ない燃料で走るのは、信じられないような感覚でした」
#26 G-Drive レーシングのドライバー、ロマン・ルシノフは、クラス優勝も目前だっただけに、ポディウムフィニッシュでも少し残念だったようです。
「ナイト走行の時間帯に車体を直さなくてはならず、3ラップをロスしました」とルシノフ。「フィニッシュした時には、勝者からわずか1ラップ遅れでした。我々には素晴らしい速さがありましたが、これがレースです。今年はとても強さがありましたし優勝を狙っていましたが、今日のような厳しいレースの後、ポディウムに上がった時は”やった!” という気持ちでいっぱいでした」
しかし、今日はどんないいニュースも、アラン・シモンセンが亡くなった事故による衝撃で打ち消されてしまいました。2013年のル・マン24時間はこれまでになく激しいバトルとなりましたが、まず思い出されるのは今回の悲劇のことになるでしょう。
「まず、ニッサンを代表して、アラン・シモンセンのご遺族とアストン・マーチン・レーシングに哀悼の意を捧げます」とニッサンのグローバルモータースポーツディレクター、ダレン・コックス。「我々に関しては、LMP2クラスのトップ5を独占し、さらに3台のニッサンエンジン搭載車両が総合リザルトのトップ10に入り、非常にうれしく思います。またポディウムフィニッシュと大健闘を果たしたG-Driveレーシングを祝福します。今回もGTアカデミーの選出とトレーニングのステップが優れていることを証明しました。またコースの外では、ツイッターで#fanfirstを展開し、会場ではNismo FanZoneを設置、そしてNismo TVを通じての25時間の中継放送と、革新的な形で興奮を届けました」
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