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カルソニックIMPUL GT-Rがポールトゥウィン【日産自動車】

2013年6月16日

– SUPER GT 2013第3戦レースレポート –

6月16日 セパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)
6月16日(日)にSUPER GT第3戦マレーシアラウンド・決勝レースがクアラルンプール郊外のセパン国際サーキットで開催され、ポールポジションからレースをスタートした松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組の#12 「カルソニックIMPUL GT-R」がGT-Rの今季初優勝を飾りました。



決勝レースは16時にフォーメーションラップがはじまり、一周の後ローリングスタートとなりました。各車クリーンスタートを決め、第1コーナーに吸い込まれていきます。#12 GT-Rのスタートドライバーは、松田次生です。隊列の先頭に立った松田は、後続の様子を見ながらポジションを守る戦略です。前半からリードを広げようとプッシュしすぎると、タイヤの摩耗を早めるからです。最初に挑んだのは#38 SC430でしたが松田はこれをかわし続け、#38は6周目に他車と接触し後退してしまいます。さらに、10周目を経過し、今度は#18 HSVが後方に迫ってきました。松田は同様にかわしながら周回を重ねて行きますが、18周目に一瞬の隙をつかれ、先行を許すことに。しかし、25周目にピットインしオリベイラに交代したのち、#18 HSVがピットアウト時の再始動に手間取り、再び#12 GT-Rがレースリーダーとなります。その後は危なげない走りで他車を寄せ付けず、オリベイラは54周目のチェッカーフラッグをトップでくぐり抜けました。

予選6位からスタートした#1 「REITO MOLA GT-R」(本山哲/関口雄飛)は、関口が好スタートを決めてオープニングラップに4位に上がりました。さらにアグレッシブな走りで先行車を攻め続けた関口は、5周目には#37 SC430をパスして3位に浮上。しかし、次の周回に他車と接触して順位を落としてしまいました。その後7位まで後退しますが再びペースをつかみ、そのまま23周目にドライバー交代のためピットインしました。レース後半は、タイヤバーストやスピンオフしたマシンによってコースにはダストが散らばっていましたが、後半スティントを担当した本山はそれらには動じることもなく安定したラップタイムで周回。終盤には先行する#36 SC430に迫り、51周目にはこれをパスして6位となってゴールに滑り込みました。

一方、#23「MOTUL AUTECH GT-R」(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)は、予選9位からクインタレッリがレースをスタート。コンスタントなペースで走行し、徐々にポジションアップしていきます。9周目には6位にまで順位をあげ、24周目にピットインする直前には先行する#37 SC430との差を約12秒差まで詰めます。クインタレッリの奮闘に呼応したNISMOピットクルーは、迅速なピット作業で交代した柳田を送り出し、この12秒差を逆転することに成功しました。しかし、交代直前に#1 GT-Rと接触したアクシデントにドライブスルーペナルティが課せられ、大きくロスすることになってしまいます。その後柳田はミスなく周回しますが、ロスを取り戻すことは難しく9位でレースを終えました。予選14位からスタートした#24 「D’station ADVAN GT-R」(安田裕信/ミハエル・クルム)は、13位で完走しています。GT300では、#3 「S Road NDDP GT-R」(星野一樹/佐々木大樹)が予選17番手からスタートし、NISSAN GT-R NISMO GT3最上位の10位で完走。ポイント獲得に成功しました。

【チームIMPUL星野一義監督のコメント】
「とにかくチームが持っている力を最大限に出し切ったレースでした。レースによってハンディ重量が増えたり、難しいタイヤ選択などをしなくてはならないが、我々のレースは常に全力で競争し続けることを心がけています。それを続けて最後にご褒美がもらえれば最高だと思います」

【#12 GT-Rドライバー、松田次生のコメント】
「せっかくポールを取れたので、スタートを決めようと思っていました。うまく行って良かったです。タイヤのライフを考えながらも速く走ることを心がけましたが、ブレーキング時のオーバーステアに序盤から悩まされていました。#18は予想以上に速く、抜かれた後に差を広げないようにするのが精一杯でした。予定周回でピットインしましたが、チームが迅速作業で再びトップに戻ることができましたが、まだ課題は多いと言えます。しかし、苦しい中優勝できたことは本当にうれしいです。クルマをちゃんと仕上げてチャンピオンを狙いたいです」

【#12 GT-Rドライバー、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのコメント】
「レースはやっぱりポールを取ることが重要だと感じました。後ろで何があっても、先頭なら巻き込まれることはありません。今日は次生が良い走りを見せてくれて、ピット作業もエクセレントだった。また、僕がレースに戻ったあと数周クリアラップを走れたことがラッキーでした。後続の#39 SC430との差を見ながら、プッシュとセーブを取り混ぜてゴールを目指しました」


【GT500決勝 結果】 54laps

【GT300決勝 結果】 51Laps



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