ニュース

ミリ波回路のリーダーシップを確立する 160GHz短距離センサを発表【日本テキサス・インスツルメンツ】

2013年6月11日

日本テキサス・インスツルメンツは、日本の京都市で開催される『2013 VLSIシンポジウム』において、短距離センサアプリケーション向けの中心周波数160GHzのパルス・トランスミッタに関する業界初のミリ波回路のデモンストレーションおよび論文発表を行います。このトランスミッタは、これまでのプレーナー・アンテナ*1を備えたsub-THz(テラヘルツ未満の周波数)のトランスミッタと比較して、より高いEIRP(アイソトロピック比の実効輻射電力)を提供します。

*1  プレーナー・アンテナ: シリコン・チップ上に構築されたRFアンテナ

TIの設計技術者で論文の著者の一人であるブライアン・ジンスバーグ(Brian Ginsburg)は次のように述べています。「TIの革新的なミリ波回路は、将来のユビキタス・エレクトロニクス向けのセンシング・アプリケーションの根幹となるとともに、幅広い新規市場に対応します。この革新的なテクノロジは、医療用およびセキュリティ用のイメージングから自動車の安全および産業用センサまで、すべての分野に影響を与えることでしょう。今回、私たちが発表する、120GHzを超えるあらゆる周波数帯で最高のEIRPを備えたプレーナー・シリコン輻射器についての論文は、エレクトロニクス業界初、かつ大きなマイルストーンとなることでしょう」

TIの研究チームは、antenna-in-package(パッケージ内蔵型アンテナ)方式を使い、65nm CMOSテクノロジで大幅に良好な輻射効率および、最先端のEIRPを達成しました。このプロジェクトは、高度に進歩したテクノロジの提供を継続している、TIのイノベーション・センターであるキルビー・ラボで開始されました。

このVLSIシンポジウムでは、TIのマイコンおよびRFソリューションによる新しい超低消費電力アプリケーションについて、電力およびエネルギー効率分野の研究成果をまとめたTIの複数の論文も発表されます。さらに、電気自動車におけるバッテリー監視システムの諸問題に対応した、積み重ね可能な6セルLi-Ionバッテリー管理IC(集積回路)に関する論文も発表します。

これらのTIの論文は、Symposium on Circuits の催しにおいて発表されます。

2013年6月11日~14日に京都市で開催される『2013 VLSIテクノロジ・シンポジウム』および『2013 VLSIサーキット・シンポジウム』は、コンピューティング、メモリおよび通信、医療用、電力、車載その他の分野向けの、トランジスタ、配線および集積回路の各テクノロジの高度な進歩を中心に開催されます。今年の催しでは、最先端のエレクトロニクス・テクノロジに関して200件を超える講演が予定されています。

TIの最先端テクノロジに関する情報は、こちらからも参照できます。

TIの イノベーション
TIの キルビー・ラボ の詳細

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。




日本テキサス・インスツルメンツ株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#日本テキサス・インスツルメンツ
#ミリ波
#センサ
#2013年6月11日