日産のドライバーが揃って表彰台を獲得【日産自動車】

2013年5月13日

～全日本F3選手権第3～5戦、フォーミュラチャレンジ・ジャパン第3～4戦レースレポート～

5月11～12日ツインリンクもてぎ（栃木県）
全日本F3選手権の第3～5戦およびフォーミュラチャレンジ・ジャパン（FCJ）第3～4戦がツインリンクもてぎで開催され、F3では#23高星明誠が3戦連続で優勝、FCJでは#14藤波清斗が第4戦で予選5位からスタート、3位でフィニッシュし、自身初表彰台を獲得しました。

F3、FCJのそれぞれ2大会目となる今回のイベントでは、F3が3レース、FCJが2レース行われました。
前大会では2戦連続のポールポジションを獲得するも、決勝で実力を出し切れなかったFCJの藤波は、そのリベンジも果たすべく10日（金）に行われた練習走行から好走を見せていました。また、F3の高星も予選を想定した練習走行でのアタックタイムで2番手以下を1秒以上突き離すタイムを記録。日産のドライバー育成プログラムであるNDDPのドライバーはそろって好調ぶりを見せながら予選に臨むこととなりました。
F3の予選では、開幕戦から5戦連続で高星がポールポジションを獲得。FCJでは藤波が第3戦で4位、第4戦で5位となりました。

それぞれの第3戦が行われた11日（土）は昼から雨が降りはじめ、この週末で初めてウェットコンディションで走行が行われることになりました。高星も藤波も、それぞれのカテゴリーで雨のもてぎを走るのは初めてになります。FCJの藤波は、ホイールスピンに注意して慎重にスタートを切ろうとした結果、少し出遅れた形のスタートになりましたが、滑りやすいコンディションの中でミスをしないことに集中して周回を重ね、5位でレースを終えました。F3の高星はスタートで1位のポジションを守ると、序盤に後続との差を広げて今季3勝目を飾りました。

翌12日（日）は朝から強い日差しが降りそそぐ快晴。朝8時15分にスタートしたFCJではまだまだ路面に水の残っているところもありましたが、F3は2レースともにドライコンディションで争われました。

予選5位からスタートしたFCJの藤波は、オープニングラップで3位に浮上。終盤には背後の選手に迫られ激しい表彰台争いを展開しましたが、最後まで猛追を抑えると順位を守り切ってチェッカーを受け、自身初の表彰台を獲得しました。

F3は12日に2レース開催され、12時30分にスタートした第4戦では高星が後続に20秒近い大差をつけて連勝記録を更新。少し日差しの傾き始めた午後4時10分にスタートした第5戦では、マシンバランスが崩れペースが上がらず苦しい展開となりましたが、最後までトップを守りきりシーズン5勝目をマークしました。高星はこれで開幕戦から5戦連続ポールトゥウィンを重ね、さらにファステストラップも記録しています

高星明誠（F3第3戦優勝/第4戦優勝/第5戦優勝）
「第3戦は雨のレースになりました。F3で雨の中を走るのは初めてだったのですが、車の調子がとても良かったのでそれほど不安もありませんでした。スタートも『普通に切れればいいな』と思っていたところいいスタートを切ることができたので、序盤から差を築くことができました。第4戦では逆にスタートを失敗してしまったので、第5戦ではそこを課題にレースに臨んだところ、またいいスタートを切ることができました。しかし、マシンバランスが崩れてしまってペースが上がらず、今までと違う苦しい展開のレースになってしまいました。そんな中でも最後までトップを守って勝てたので、本当に良かったです」

藤波清斗（FCJ第3戦5位/第4戦3位）
「合同テストから比較的調子は良かったのですが、予選では15分という限られた時間で自分の走りをまとめることができず、4位、5位に終わってしまいました。第3戦ではスタートの時にエンジンストールして順位を下げてしまい、表彰台に届かずに終わってしまったのでなんとか第4戦では表彰台に上がりたいと思っていました。結果、1周目でポジションを2つ上げて表彰台圏内につけることができ、終盤には後ろの選手に迫られましたがきっちりとポジションを守ることができました。開幕戦では終盤に抜かれて4位になってしまったので、今回は絶対に後ろを気にせず、前を追いかけることに集中しようと決めて走っていました。ようやく表彰台に上がることができたことは嬉しいですが、前の2台のペースが速かったので、悔しいレースになりました。次戦ではこの差を縮められるように頑張ります」

＜全日本F3選手権第3戦＞