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高度な非線形シミュレーション機能を拡張した「Marc 2013」をリリース【エムエスシーソフトウェア】

2013年5月14日

エムエスシーソフトウェア㈱ (代表取締役社長:加藤 毅彦、本社:東京都新宿区  以下MSC)は、本日、「Marc 2013」のリリースを発表しました。Marcの最新リリースでは、高度な非線形挙動を含む製品のシミュレーションを効率的に行うことができます。また、さらに使いやすさを追求したことで、モデル作成時の手間を軽減し、開発時間を短縮できるようになりました。Marc 2013は当社SDC (Solution Download Center)からダウンロード可能です。


Marc 2013リリースの強化ポイント

■ 使いやすさと精度が向上した新しい接触解析機能
業界をリードするMarcの接触解析機能が、このリリースではさらに強化されました。
・ 石油・ガス、自動車、航空宇宙、バイオメディカル産業における多くのエンジニアリング事例で直面するtube-in-tubeまたはbeam-in-tube挙動を簡単にモデル化して解析することができます。Marc 2013は、梁要素が剛体や他の要素と接触するときに、パイプ、その他の任意断面を自動的に3次元化し、正確な接触位置を決定します。
・ 一般的にアセンブリで直面する締りばめの作成もより簡単で柔軟になり、時間短縮と精度向上が期待できます。
・ マルチフィジックスに対するセグメント-セグメント接触のサポートの拡大により、スムーズなコンター図を得ることができ、自動車、航空宇宙、エネルギー、製造業などの事例において精度の向上が期待できます。

■ 新しい材料モデルによる精度の向上
近年、工業用材料としてエラストマの使用率が急速に増加したことにより、エラストマの非線形挙動と損傷の蓄積を充分に理解することが重要になってきました。
・ 新しいBergström-Boyce材料モデルを使って、超弾性材料の時間経過による大ひずみ粘弾性挙動を正確にシミュレーションできるようになりました。損傷モデルと組み合わせることにより、エラストマによく見られる半永久的に使用される状況を再現することができ、タイヤ、シール、エラストマ軸受などのエラストマ製品の設計精度の向上に役立ちます。

エラストマは、その減衰特性から動的励振を受ける製品に頻繁に使用されています。

・ 調和応答解析における粘弾性材料特性は、周波数の関数としての剛性および減衰特性の計算に使用可能で、Marcの線形弾性および超弾性材料モデルに対してサポートされています。これらの材料の熱-レオロジー的に単純な挙動は、保存係数および損失係数に温度依存性を考慮することができます。

■ 高度な破壊解析機能
新しい連続損傷材料モデルは、損傷の進化の3段階、すなわちボイド生成、成長、結合をシミュレーションします。新しい損傷モデルは、現在のGurson-Tvergaard-Needleman定式化を使用している損傷モデルを拡張し、より少ない物理パラメータで損傷の進行を表現します。この機能は、損傷蓄積およびシート成形や鍛造操作などの製造工程において考えられる破壊をより正確に特定するのに役立ちます。

き裂進展解析では、一般き裂進展機能が3次元ソリッド要素に対応し、部分的に要素密度を変更することができるようになったグローバルリメッシング機能により、き裂先端部だけを細かいメッシュとすることができます。要素分割に関係なくき裂先端を任意の位置に配置することができるようになり、モデリングに費やす努力を軽減でき、き裂発生やき裂進展の検討をより早くより正確に実行することができます。

■ 高生産性のための新しいソリューションスキーム
Marcの製造プロセス解析機能は、多段階成形に対するサポートが2013リリースでさらに強化されました。
・ 新しい機能は、非常に簡単な方法で、多段階成形プロセスに対する連鎖解析のシミュレーションをサポートしています。ユーザーは、1つのシミュレーションから次のシミュレーションへ簡単に内部変数を変更し、接触ツール/ダイを更新することができます。解析結果を利用することで、大きなリスタートファイルを使用することなく先行する解析終了時の状態を保持することができるので、より多くの柔軟性とコンピュータリソース要件の低減が可能になりました。
・ 新しいマルチフィジックス機能は、磁気ダイナミクス-熱解析と構造解析の連成を可能にします。この方法を使用して、精密機器における、誘導加熱によって誘発されるシートの熱、ジェットブレード、または他のワークピースを制御するためのパラメータを決定することができます。

*記載されている社名および製品名は当社の商標または登録商標です。

■ MSC Softwareについて
MSC Software Corporationは、複合領域シミュレーションソリューションのグローバルなリーディングカンパニーとして、製品の設計やテストにおける品質向上、時間短縮、コスト削減を支援するソフトウェアおよびサービスを提供しています。MSC Softwareは、シミュレーション技術、ソフトウェア、ならびにサービスにより、短期間でより優れた製品を開発できるよう、世界中の何千社もの企業と協業しています。
MSC Softwareは、米カリフォルニア州サンタアナを本社とし、世界20カ国に支社・支店を展開しています。1982年2月に日本法人を設立し、本社の他、大阪、名古屋に営業拠点があります。アジア・パシフィック地域は、日本の他、北京・成都・上海・深セン・ソウル・台北・シンガポール・プネ(インド)に拠点があります。従業員数は世界で約1,100名です。

■ 報道関係者お問い合わせ
エムエスシーソフトウェア㈱  マーケティング部
TEL:03-6911-1210 / E-mail: mscj.market@mscsoftware.com




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