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高齢者の交差点事故低減を目指し豊田市で社会実験【トヨタ自動車】
2013年4月22日
―交差点での注意喚起と、高齢ドライバー対象の安全運転講習の効果分析を実施―
トヨタ自動車㈱(以下、トヨタ)は、増え続ける高齢者事故の低減を目指し、特に高齢ドライバーの事故が多い交差点事故を対象とした社会実験を4月22日に公開した。
この社会実験は、愛知県豊田市内で50名の高齢ドライバーを募り、公益財団法人豊田都市交通研究所(以下、豊田都市交通研究所)、㈱トヨタ中央自動車学校(以下、トヨタ中央自動車学校)、㈱豊田中央研究所(以下、豊田中央研究所)などの協力を得て、本年2月から5月完了の予定で進めている。
高齢ドライバーの交通事故の約半数は交差点内および交差点付近で発生しており、その事故発生原因をみると、安全不確認が約50%*を占め、圧倒的多数となっている。
今回の社会実験では、50名の高齢ドライバーの車両にドライブレコーダーを搭載することにより、交差点における高齢ドライバーの運転行動を分析。その結果を踏まえ、この社会実験に参加した高齢ドライバーを対象とする安全運転講習会を、4月22日にトヨタ中央自動車学校で開催。安全確認の重要性を啓発するとともに、その講習の効果も追跡調査する。
また、車載カメラで一時停止標識や赤信号を認識し、ドライバーが高い速度で交差点に進入しそうになると、危険と判断して音と表示でドライバーに注意喚起する「交差点・注意喚起システム」も提供。その効果と高齢ドライバーへの受容性を調査・分析して将来の技術開発へ生かしていく。
今回の社会実験では、トヨタが全体の企画・まとめ、豊田都市交通研究所が実証実験の運営・推進、豊田中央研究所が高齢ドライバーの運転行動の分析、トヨタ中央自動車学校が安全運転講習の企画・運営を担当している。なお、この社会実験地域として、豊田市の過去の事故発生交差点分布と高齢者の居住分布を参考にして豊田市末野原地区と竜神地区を中心とした一時停止交差点と信号交差点周辺を選定した。
トヨタは、モビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロの実現」に貢献するため、安全技術・車両開発の方向性を示す「統合安全コンセプト」に基づき、「より安全な車両・技術開発」に邁進するとともに、「人・クルマ・交通環境」の三位一体の取り組みを推進していく。
* 平成23年のITARDA交通事故統計より
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