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[世界初、全自動ブレード制御機能搭載]中型ICTブルドーザーの市場導入を決定【コマツ】

2013年4月16日

本日、コマツ(社長:大橋徹二)は、ドイツ・ミュンヘンで開催中の建設機械見本市Bauma2013にて、GNSS(GPS+GLONASS)測量技術および当該技術の機械への応用で高い実績がある㈱トプコン(社長:内田憲男/以下、トプコン社)との共同で開発した、世界初(*1)となる全自動ブレード制御機能を搭載した中型ICT(情報通信技術)ブルドーザー「D61EXi/PXi-23」の商品発表を行いました。当機は施工の自動化を担うコマツ製「ICT建機」の第一弾商品です。6月に予定している北米での発売を皮切りに、世界での導入を進めていきます。
D61EXi/PXi-23は、都市土木向け中型ブルドーザーとして、従来の情報化施工でも可能であった整地の仕上げ作業時だけではなく、掘削作業時を含む全てのブレードコントロールを自動化した世界初の全自動ブレード制御機能を搭載し、作業効率の大幅な向上を実現しました。
また、当機においてコマツ独自のKOMTRAX(機械稼働管理システム)とトプコン社の施工管理システムの融合を図っています。近い将来、Webサービスを通じて、現場における機械の稼働情報ならびに作業の進捗状況・運土量などの施工情報の効率的な一元管理を可能にします。
今回のBauma2013では、マシンガイダンス/マシンコントロールに対応したICT油圧ショベルも参考出品しました。ICT油圧ショベルについてもトプコン社との協業により開発を進めており、本年中に欧州での販売を開始する予定です。コマツは、ICT建機の導入により、従来の建設機械販売ビジネスからICT施工のトータルソリューションを提供するビジネスモデルへの進化を加速し、今後も新しい価値を創造するイノベーションを起こしていきます。
(*1) 当社調べ。市販ベースの主要7機種(クローラー式油圧ショベル、ホイール式油圧ショベル、ホイールローダー、ブルドーザー、モーターグレーダー、リジッド式ダンプトラック、アーティキュレート式ダンプトラック)において。


ICTブルドーザーD61EXi/PXi-23の特徴

①作業効率の大幅な向上
これまでも情報化施工キットをブルドーザーに後付けすることにより高精度な整地の仕上げ作業は可能でしたが、今回その前段階の掘削作業を含む全てのブレードコントロールを世界で初めて自動化しました。全自動ブレード制御は、「ブレード自動掘削制御」により、走行レバーのみで効率的な掘削作業を行い、作業が進行すると自動的に「ブレード自動整地制御」へと切り替わるため、自動掘削作業から仕上げ作業までを一連の流れで繋ぎ、高い作業精度と作業効率を実現します。

②ICTコンポと車両の一体化
主要ICTコンポーネントであるGNSSアンテナ、IMU+(慣性センサユニット)、ストロークセンシングシリンダー、コントロールボックスは、コマツ工場で車体生産時に内製化することで、車両としての高い信頼性を確保するとともに、従来の情報化施工キットを後付けしたブルドーザーでは困難であったブレードの昇降に影響を受けない走行地面の位置・高さの取得を実現し、刻々と変化する現況地形の正確な把握を可能にしました。



ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、予告なしに変更される場合があります。




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