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大型ギヤボックス用「高負荷容量円筒ころ軸受」を開発【日本精工】
2013年2月27日
~風力発電機など大型のギヤボックスの信頼性向上に貢献~
日本精工㈱(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長 大塚 紀男、以下NSK)は、従来品に比べ負荷容量を高めることで、長寿命化を実現した大型ギヤボックス用「高負荷容量円筒ころ軸受」を開発しました。
NSKは、風力発電機などの重荷重下で使用される大型のギヤボックス向けに本製品を拡販し、売上として2015年にグローバルで10億円/年を目指します。
開発の背景
風力発電機や鉱山機械などの大型産業機械のギヤボックス※では、重荷重を支えるために円筒ころ軸受が広く使用されています。近年、風力発電機では、発電量を増やすため大型化が進んでおります。また、鉱山機械は、新興国の発展に伴い、365日24時間稼動など、過酷な条件下で使用されております。これに伴い、これらの大型ギヤボックスに用いられる軸受には高い信頼性が求められております。
この度NSKは、大型ギヤボックス用として負荷容量を高め、高い信頼性を備えた円筒ころ軸受を開発しました。
※ギヤボックス:入力軸と出力軸の間に複数の歯車を組み合わせることにより、入力回転数を希望する出力回転数に変換するための装置。
製品の特長
1. ころ数増による寿命の延長
軸受のころ数を増すことにより、ころとリングの接触部の面圧を低減させることで負荷容量を大きくさせ、寿命を延長しました。
2. 保持器形状の最適化による保持器応力の低減
ころ数を増すと保持器の肉厚が薄くなり保持器強度には不利になりますが、保持器形状の最適化により柱部への応力の集中を抑制し、充分な強度を持つ保持器を実現しました。
製品の効果
本製品は、従来品に比べて寿命が最大約3割向上し、過酷な使用環境においてもギヤボックスの信頼性向上に貢献します。
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